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小森陽一東大教授が「教育基本法改悪阻止 11・2中央大集会」で次のように発言された。
「2003年3月20日、米英がイラクに対して無法な攻撃を加えたその日。中教審は教育基本法を改悪する最終答申を出しました。その中に教育振興計画ということで年月を決めていじめを半減させるとあります。一番子どもたちが悩む、本当に心と体が痛んでいるいじめの問題を数値目標にして競わせ学校もそれで評価する。こういう数値目標唯一主義の教育体制を出した。このことが一番の根幹にあるんです」
いじめ半減を数値目標にしたら、評価主義が横行している学校現場では必ず実態を反映しない数字をでっち上げていじめの過少申告が行われることは必定。いじめの把握に努めよと上から命ぜられると、いじめの報告件数が一気に倍増。数値目標を設定することの欺瞞を物的に証拠づけるものが神戸新聞の次の記事。
……………
以下は http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000199125.shtml から転載。
いじめが県立高校で倍増 06年度11月末で173件
2006/12/23
兵庫県教委は二十二日、県立学校のいじめ問題への取り組みについて、総点検した結果を発表した。高校でのいじめの件数は、二〇〇六年度四-十一月で百七十三件に上り、〇四、〇五年度の同時期と比べると、いずれも二倍近くに増加。県教委は「増加傾向にあり、心配な数字。対策を考えたい」としている。
調査は県立高校百五十六校と、盲、ろう、養護学校二十二校が対象。いじめの件数については、〇四-〇六年度の四-十一月分を調べ、〇四、〇五年度は、文部科学省の定義に基づく過去の調査結果を点検し直した。
その結果、高校は、過去の調査では、一年間の件数が〇四年度は六十八件、〇五年度は百十七件だったが、見直し後は四-十一月分だけで〇四年度は九十五件、〇五年度は百十五件に増加。過去の調査で「暴力行為」に分類した事案で、いじめの要素を含むものを加えたことが理由という。
〇六年度は、全県立高の半分にあたる八十四校で百七十三件あり、〇四年度の一・八倍、〇五年度の一・五倍に増えた。県教委は「いじめによる自殺などが相次ぎ、学校側が踏み込んでいじめの把握に努めるようになったこともあるだろうが、実数も増えているのでは」と懸念。今後、県教委のいじめ問題検討会議で対策を考えていく。
【参考】
2006-11-17 いじめ自殺問題。日本の教育行政のことなかれ主義
[社会]いじめ自殺問題。日本の教育行政のことなかれ主義〜いじめに安直な「成果主義」など導入するな(木走日記)
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20061117/1163740111
いじめ解決妨げる「数値目標」/「ゼロ報告」促す仕掛け/衆院委 石井議員の質問(2006年10月21日(土)「しんぶん赤旗」)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-10-21/2006102102_02_0.html
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