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(回答先: 塩野七生が語る安保闘争【天木直人・日本の動きを伝えたい】1/21 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 21 日 17:24:57)
「この偽善。私が左翼を信用しなくなったのはこの時からです…」
この言葉が、七生さんが最も言いたかった言葉なのでしょうけれども…
しかし、一寸待ってください。
私は当時その現場にいたものではありません。当時の私は、少年になったばかりの未だ子供と呼ばれるべき年齢にありました。
しかし、当時の首相官邸の有様はニュースを通してある程度は覚えています。
大変な騒ぎでした。また当時の私は既に政治少年でもありました。
引用されている七生さんの文章について私なりの解釈を対置させて見ましょう。
「一番先頭的な大学のデモ隊をそこへやるべき…中略…選ばれたのはもっとも穏健的といわれた慶応と学習院の学生ですよ。この偽善。」
穏健な両大学の学生をやったのは、権力側の挑発に乗り爆発的な騒ぎを起こす可能性のある先頭的(戦闘的)な学生を送り込む事を避けたかったからであるかも知れないのです。
事実、権力側はわざと門を開いて挑発した可能性が高い訳です。
安保全学連の指導者達は、権力側の出方をよく見ていたのだと推測します。
仮に、戦闘的な学生達が守る機動隊と大規模な戦闘的な騒ぎを起こしてしまうと、彼らだけが浮いてしまって、参加した多くの学生達は取り残されて分断されてしまいます。それでは大衆運動としては失敗なのです。それでも小競り合いは起こってしまったようですけれども。
ですから、偽善なのではなく、大衆運動が壊れてしまう事を防ぐ為に指導部が考えた作戦だったのではないでしょうか。
七生さんは、安保条約の何たるかも知らずに参加したと書いておられるようですから、活動家・運動家の学生ではなかった筈で、勿論のこと指導部にはいなかったのだろうと思います。ですから、活動・運動の内部の事情に疎い事は考えられます。
その上で、誤解の上に立って、当時の有様を解釈なさった事も考えられるのではないでしょうか。
安保全学連において指導者だった人達は、その後、思想的に転回したり挫折したりの様々な姿を取っていますが、皆夫々、情熱を失っていない生き方をして来ていると私には見えるのです。
従って彼らには、大衆を裏切るとか、偽善とかの言葉は、全く当てはまらないとは言いきることはしませんけれども、余り適切な表現とはいえないように思うのです。
森田実さんや西部邁さんを見るとき、偽善と言う言葉は当たらないと思いますね。
ちなみにイデオロギーを振りかざして大衆・国民を窒息させたのは左翼だけではなく、右翼も同じであり、現在の大多数の右翼は民族の誇りなどは無く、米国の手先・売国奴・国賊に転落して国民を地獄に突き落とす役割を担っています。これは偽善どころか裏切りではありませんか。傀儡と言われても仕方ありますまい。
「美しい国」という空疎なイデオロギーが政治を空しく誘導しているのです。
これこそ本当の偽善ではありませんか。
「そなまんま空し」の誕生。マスコミ協力の偽善コイズミ手法に選挙民はまた騙されました。
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