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(回答先: 北の核『転換点の年に』【金大中前韓国大統領会見】―東京新聞(1/14) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 15 日 09:15:57)
韓国の金大中(キム・デジュン)前大統領が応じた本紙との単独会見の主な一問一答は、次の通り。
(聞き手=ソウル支局・中村清、福田要)
■北核問題
――北朝鮮核問題の解決に向けた今年の展望は。
「今年は一つの転換点を迎えるとみている。米国も北朝鮮も解決の必要性に迫られており、解決しなければマイナスが大きいからだ」
――米国は北朝鮮との対話姿勢を見せ始めたが。
「米国は今、変化を迫られている。中間選挙で民主党が過半数を制し、共和党ブッシュ政権としても対話による解決以外に方法がない。中東で足を引っ張られ(朝鮮半島で)戦争をするわけにはいかない。米国が態度を変えれば、北朝鮮が変えない理由はない。今後、北朝鮮に決定的な影響を及ぼすのは中国。北朝鮮が核を放棄しないと言ったら、台湾、日本などへの核拡散を懸念する中国は、相当、強硬な態度を取るだろう」
――北朝鮮は今後、どう出てくるのか。
「北朝鮮は『体制の安全を保証し、経済制裁を解除すれば核を放棄する』との立場だ。前回の六カ国協議で、米国は相当に具体的な見返り案を示した。北朝鮮はそれを一種の宿題として持ち帰り、検討中だと聞いている。だから、協議は失敗ではなかった。協議を成功に導くかぎは、米国の北朝鮮に対する金融制裁問題だ」
■南北対話
――北朝鮮への融和政策を見直す必要は。
「ないと思う。どの国も戦争は望んでいない。柔軟に対話で問題を解決するしか道はない。韓国人に極度に敵対的だった北朝鮮の人々の心は食糧援助を通じて大きく変わったはずだ。南北経済協力事業の開城工業団地と金剛山観光の開始後、それぞれ近くにあった北朝鮮の軍隊が別の場所へ移った。休戦ラインが五−十キロ北に移動したのと同じ。安全保障の面でも安定をもたらしている」
――南北対話の再開に向け、取るべき措置は。
「韓国政府に対し、北朝鮮へ大統領の特使を送り、早く南北首脳会談を行うよう勧めている。軍事・経済問題を話し合えば、六カ国協議の支えにもなる。首脳会談が年内に開かれる可能性はあると思う」
――自身の訪朝計画は。
「南北の政府が望めば行くが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が任期中に会談しないと南北首脳会談の脈が断たれてしまう。今年は盧大統領が金正日(キム・ジョンイル)総書記に会うべきだ」
■対日関係
――現在の日韓関係をどう見るか。
「大変遺憾であり、心配している。日本が右傾化し、過去の歴史を正面から認めようとしない印象を受ける。過去の過ちを反省し国民に教育することを怠ると未来が心配だ」
――安倍晋三首相は「美しい国」を掲げたが。
「『美しい国』とは尊敬される国。過去の業績を誇ることも重要だが、過去の過ちを素直に認め、その犠牲になった人々に謝罪する。その人々に『日本は変わった。もう心配ない』という心が起きなければ、美しい国とは言いにくいのでは」
――一方、日本は拉致問題を抱えている。
「(二〇〇二年に)金総書記が小泉純一郎前首相に謝罪し、(拉致被害者のうち)相当の人々を日本に帰国させた点は評価すべきだ。しかし、日本には残りの人々に対する疑問がある」
――訪朝すれば日本人拉致問題にも触れるのか。
「(北朝鮮は)なぜ、日本の被害者側が納得するまで協力して調査、説明をしないのか。このままでは日本人の感情はもっと悪化する。(中止となった昨年六月の訪朝時に)北朝鮮に忠告するつもりだった。訪朝の機会があれば、進んで問題解決のための合同調査を日本側に呼び掛けるよう、提案するつもりだ」
キム・デジュン 1925年、韓国全羅南道生まれ。61年、国会議員に初当選。73年、滞在先の東京で韓国の情報機関に拉致され、81年に国家転覆陰謀罪で死刑判決確定。その後、減刑。98−2003年に大統領。2000年に初の南北首脳会談を実現させ、同年のノーベル平和賞を受賞。81歳。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20070114/mng_____kakushin000.shtml
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