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(回答先: Re: ジョン・メイナード・ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』解説 投稿者 赤と黒 日時 2008 年 1 月 13 日 21:38:25)
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山形浩生
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山形 浩生(やまがた ひろお、1964年3月13日 - )は評論家・翻訳家、野村総合研究所研究員。プロジェクト杉田玄白の主宰者。
目次 [非表示]
1 人物
2 略歴
3 主な著書
3.1 訳書
3.2 対談本
4 関連項目
5 脚注
6 外部リンク
[編集] 人物
多分野にわたる翻訳等を通じた論者であり、議論の的確・平易かつ迅速な紹介について定評がある。
オープンソース・コピーレフトの活動に精力的に参加する面があり、例えば、ローレンス・レッシグの翻訳、オープンソースやLinuxに関する著書・訳書も多数手がけている。また、自分の翻訳や著作の多くについてもフリーで公開している。
東大在学中は、同窓の特殊翻訳家柳下毅一郎と共に、ウィリアム・S・バロウズの著作の翻訳を多数手がけ、バロウズの日本への紹介者として知られていた。
経済学に関しては、ポール・クルーグマンの著書の翻訳の他、公式サイトにおいてクルーグマンの論文の翻訳、The Economistの記事の翻訳などを公開している。
山形浩生の物言いの特徴としては、容赦ない罵倒と軽妙な毒舌が挙げられ、もったいぶっているだけで中身がろくにないと判断したもの、たとえばポストモダン哲学や現代思想などニューアカ的・文化左翼的なものを批判することが多い[1]。
『知の欺瞞』ローカル戦として浅田彰『構造と力』におけるメタファーとしてのクラインの壺モデルを間違いだと批判した[2]。この批判については、大阪大学数学教室のトポロジスト菊池和徳が浅田は間違っていないとする異論を唱えた[3]
また、小谷真理の著作をパートナーの巽孝之が代筆している(ほどそっくりである)と揶揄し、小谷から訴訟を起こされて敗訴している[4]。さらに、『さおだけ屋はなぜつぶれないか』を批判した際には抗議を受けてサイト上にお詫びを出す[5]など、罵倒したことを謝罪するケースもある。
思想的にはリバタリアニズムの傾向がある。そのためか、環境政策への疑いが強く[6]、地球温暖化に対してはブッシュ政権の政策(京都議定書離脱)を支持している。 ただし、山形は政府による経済政策を否定しているわけではないので、リバタリアニズムであると言い切ることはできない。環境問題については「短期の変動に大騒ぎせず、長期的なデータをもとに最善の判断を下す」[7]ことが重要だと主張している。
イラク日本人人質事件に関しては、「社会のプールは有限だから、真に有用な活動のために温存しよう。自己努力をさぼってプールを浪費したがる個人は拒絶するか、プールの目減り分の一部負担を要求するのが正しい社会運営だ。国や政府は大きな社会とその管理人なんだよ。」と主張。自己責任論を支持し、被害者の擁護は「自己責任否定論者」であると主張した。さらに、『サイゾー』2004年8月号では「(橋田信介はそれなりの業績があったが)あの人質5人は、少なくともこれまでは何もしてないし、これからも何ら役にたつことはしないだろう、というのが多くの人の目には明らかだった。」と主張した。
「地獄への道は善意で敷き詰められている」[8]というカール・マルクスらの言をしばしば引き、人々の善意に拠りかかった各種の活動や見解に強く反論する一方で、年に百万円を超える災害援助や非営利団体への寄付を行っている。
[編集] 略歴
1964年 東京に生まれる
麻布中学校・高等学校卒業
東京大学工学系研究科都市工学専攻
マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了
野村総合研究所研究員
プロジェクト杉田玄白を立ち上げる
[編集] 主な著書
『新教養主義宣言』 晶文社 ISBN 4794964153 1999年
『山形道場―社会ケイザイの迷妄に喝!』 イーストプレス ISBN 4872572483 2001年
『新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち』アスキー ISBN 4756141587 2002年
『たかがバロウズ本。』大村書店 ISBN 4756330169 2003年
『新教養主義宣言(文庫版)』河出書房新社 ISBN 4309408443 2007年
[編集] 訳書
ローレンス・レッシグ 『CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー』 2001年 ISBN 4881359932
ローレンス・レッシグ 『コモンズ The Future of Ideas』 2002年 ISBN 4798102040
ローレンス・レッシグ 『フリー・カルチャー Free Culture』 2004年 ISBN 4798106801
エリック・レイモンド 『伽藍とバザール』ISBN 4895421686
(同書は原文も翻訳もコピーレフトで提供されている)
ケン・スミス 『誰も教えてくれない聖書の読み方』 ISBN 4794964730
ポール・クルーグマン 『クルーグマン教授の経済入門』 ISBN 4073000152 ISBN 4840200017 ISBN 4532192021
ブルース・シュナイアー 『暗号技術大全』 (監訳) ISBN 4797319119
ブルース・シュナイアー 『暗号の秘密とウソ』 ISBN 4881359967
ビョルン・ロンボルグ 『環境危機をあおってはいけない―地球環境のホントの実態』 ISBN 4163650806
ウィリアム・シュワード・バロウズ 『おかま クィーア』 ISBN 4893420771
ウィリアム・シュワード・バロウズ 『内なるネコ』 ISBN 4309202349
他多数
[編集] 対談本
山本一郎『美人(ブス)投票入門』オーエス出版、2004年、ISBN 978-4-7573-0213-6、(4章に対談収録)
[編集] 関連項目
ローレンス・レッシグ
エリック・レイモンド
リチャード・ストールマン
ポール・クルーグマン
ウィリアム・S・バロウズ
フィリップ・K・ディック
柳下毅一郎
ビョルン・ロンボルグ
切込隊長
暗号
Linux
[編集] 脚注
[ヘルプ]^ そのためポストモダン哲学に批判を行ったアラン・ソーカルを評価している
^ 山形浩生 (2004-8-20). “『「知」の欺瞞』ローカル戦:浅田彰のクラインの壺をめぐって(というか、浅田式にはめぐらないのだ) (日本語)” (XHTML) 2007年8月22日閲覧.
^ 菊池和徳 (2002-04-05). “浅田彰『構造と力』の《クラインの壺》モデルは間違っていない --- 一トポロジストの異論 (日本語)” (HTML) 2007年8月22日閲覧.
^ 自分のWebページに件の詳細を載せて、自らの判断について詳細を載せている
^ ソース上に「Seems I never learn...」と書いていた
^ リバタリアニズム自体、環境保護に必須とも言える政府の規制や所謂「環境権」について否定的な立場を取っている。また現状の環境政策がコストを考えると効果を挙げていないことも翻訳を通して指摘している。
^ ゴア『不都合な真実』評と対抗本 http://cruel.org/other/presidentgore.html
^ 山形浩生 (2004-04-11 ). “「第15 回 情報の消費者and規制の意義」『山形浩生の『ケイザイ2.0』』 (日本語)” (HTML) 2007年8月24日閲覧.、末尾など。ちなみにこの諺はマルクス『資本論』第1巻第3編第5章第2節「価値増殖過程」にもあり、"The road to"のない"Hell is paved with good intentions."はジェイムズ・ボズウェルの『サミュエル・ジョンソン伝』やen:John Rayの著作、 "Hell is full of good intentions or desires."はクレルヴォーのベルナルドゥスの著作にみられる。はてなキーワード
[編集] 外部リンク
山形浩生公式サイト
山形浩生の遺言状
公式サイト(英語)
プロジェクト杉田玄白
山形浩生はいかにして作られたか
山形 浩生:作家別作品リスト(青空文庫)
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