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(回答先: いかにして私は恐れる事をやめ、ノーベル賞を愛する様に成ったか−−ディラックと益川教授 投稿者 西岡昌紀 日時 2008 年 10 月 08 日 03:07:55)
南部先生と大学同級の高林武彦氏が、氏の独自の物理学者観を書いています(「一物理学者の想い」高林武彦著、日本評論者、2000年)。著者ご自身はこの本の出版と相前後して他界されておられます。氏は数少ない兵隊経験を有する物理学者です。兵役試験に不合格となるべく白紙答案を出すなどの「実らぬ戦術」を行使なさったようです。兵役中、一日平均26回上官から殴られたなど悲惨な経験もさりげなく本の中で語っています。その本で、南部先生が序言を書いておられます。文中、殴打回数の平均からの「ばらつき」も書いてくれたらなぞと「軽口」を入れています。しかし、今朝の新聞で知ったのですが、南部先生ご自身も近衛兵として召集されておられるとの事。あれは、決して軽口ではなかったと知った次第です。毎日26回ではなくある時は15回、しかし次の日は37回という具合であったかもしれません。上官が気紛れで殴ったのか、殴ることを日課としていたので殴ったのかが推定できます。いずれにしても殴る側に道理があろうはずはありません。
こんな行もあります:朝永先生は学者の順位付けをするのが得意だったらしい。朝永氏によれば、量子力学分野では、ハイゼンベルグ、シュレディンガ、ディラック、そして4番目があるとすればパウリであるらしい(同書92頁)。と言ったそうです。高林先生は、外地でずいぶんと長くディラックと机を並べて研究されたとのことですが、この朝永氏のランキングには特にコメントをつけていません。
もう一つ、気になる一節がありました。「量子力学ってユダヤ的なものだ」と人が言うのを聞いた。(214頁)」と高林先生は書いておられます。 量子力学における自然の認識過程を説き起こしつつ、人が言ったというその考えを否定しておられます。誰が、どのような比喩としてそういったのかは不明です。