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県教委の教員採用汚職:新たな合格依頼判明−−初公判 /大分(毎日新聞)
◇県教委PT提言「改革のスタートに」
4日開かれた小学校教員採用汚職事件の初公判。県教委はこの日、職員2人が法廷に入り、4被告の発言などをメモにとっていたが、佐伯市立中の男性教頭が知人らの合格依頼をしていたことも明らかになった。県教委は事件を受け改革に取り組んでいるが、ある職員は「裁判でどんな新事実が出るのか」と戦々恐々の様子だった。【小畑英介】
初公判の証拠調べの中で、佐伯市立中の男性教頭が、収賄罪で起訴された元教育審議監、二宮政人被告(61)に知人らの合格依頼を2回していたことも明らかになった。このとき、1万5000〜2万円のシャツ仕立券を二宮被告に渡したという。この教頭は先月、元参事、矢野哲郎被告(52)が長女の合格を依頼することを知りながら、二宮被告に引き会わせたとして減給3カ月(10分の1)の処分を受けた。
小矢文則・県教育長は「本日、教員採用にかかる贈収賄事件について初公判が開かれましたが、教育委員会としても裁判の推移を見守っていきたい」とするコメントを出した。
一方、教員採用や管理職昇任の汚職事件を受け、試験の不正の実態などを調査した県教委の改革担当プロジェクトチーム(PT)は、採用や昇任を公正に行うための試験制度の見直しや、人事の適正化に向けた評価システムの確立などを提言した。提言は、1日に発足した教育行政改革推進室に受け継がれ、改善・改革スケジュールなどの検討が進んでいる。
人事を一元管理する教職員人事課(仮称)の創設といった組織の見直しなど、示された改善点や提言は多岐にわたる。PT関係者は「長年続いた組織を変えるのは大変な労力が必要。報告書を結果でなく、スタート地点にしないといけない」と語る。
08年度採用の教員21人(既に1人退職)が採用取り消し対象になるなど、教育現場への影響は小さくない。08年度採用の教員が勤務する学校長は「事件関係の話題は口にしないよう、周囲も気を使っている。一部の人の不正で、現場がほんろうされ続けている」と話した。
不正合格者のあおりで08年度試験を不合格になった本来の合格者に対して県教委は近く、採用通知を出し、希望すれば10月以降に採用される。07年度試験での同様の救済対象者には今後、特別試験を実施する。
毎日新聞 2008年9月5日 地方版
http://mainichi.jp/area/oita/news/20080905ddlk44040661000c.html