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ムダ遣いワースト1は厚労省62億円…意図的か(ZAKZAK)
中央省庁や政府関係機関による税金の無駄遣いが年間310億6420万円に上ったことが、会計検査院が9日に提出した2006年度決算検査報告書で分かった。ワーストワンは、年金問題に揺れる厚生労働省で約62億円。年金制度維持などのために消費税増税が議論されているが、まずは無駄遣いをなくすことが先決だ。
検査は、各省庁や出先機関、特殊法人など約3万2600カ所のうち、約2700カ所を対象に実施された。
ワーストワンの厚労省は186件、62億6741万円の無駄遣いを指摘された。同省は、1989年度以降の18年間で、今回も含めて17度もワーストワンとなっており、無駄遣いの“常習犯”となっている。
たとえば同省がOBらに労組調査を委託したケースでは、厚労省はOBらに1億7750万円を支払った、としている。しかしOBらからは領収書はおろか、調査報告書すら受け取っていない。
同省は指摘を受けて今年度から調査委託を廃止。「検査院の指摘は厳粛に受け止めるが、事業は適正に行われており、私的流用はなかった」としているが、何がどう適正なのか理解に苦しむ。
また同省では、印刷業者にチラシ代を100万円水増し請求させて、キックバックしていた事例や、事業を委託した人物に対して年間700日の勤務実績に相当する費用を支払っていた事例など、意図的と受け取られかねないケースも報告されている。
厚労省に次いで無駄遣い額が大きかったのは、農林水産省の37億6791万円。遠藤武彦前農水相が辞任するきっかけとなった農業共済組合への補助金などが不当とされた。
法治国家の番人である最高裁判所も、不可解な出費と無縁ではない。最高裁は裁判員制度のPRのため、全国の学校や図書館に配布するDVD約2万1000枚とビデオ約7200本を作成。これに加えて、1740万円を支払って35ミリ映画フィルムも作成した。しかし、このフィルムは完成披露試写会で1度上映されただけだった。最高裁は「DVDなどの対応機器がない会場に貸し出す」との理由でフィルムを作成したとしているが、「ビデオデッキはないが、35ミリフィルムの映写機ならある」という会場を見つけること自体が難しそうだ。
高木勝・明治大政治経済学部教授は「毎年言われることだが、明るみに出ている無駄遣いは氷山の一角。実際にはこの10倍はあるとみている。厳罰化を進めないと無駄遣いはなくならないし、こうした状況のままで『お金が足りないから消費税を上げます』なんていう議論は言語道断」と非難している。
ZAKZAK 2007/11/09
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_11/t2007110909_all.html