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瀬島龍三氏が死去 大本営参謀経て商社会長に【中日新聞】
2007年9月4日 20時23分
大本営参謀から大手商社会長、中曽根康弘元首相のブレーンとして行政改革にもらつ腕を振るうなど、戦後の政財界で隠然たる影響力を発揮した元伊藤忠商事会長の瀬島龍三氏が4日午前零時55分、老衰のため東京都内の自宅で死去した。95歳。富山県出身。葬儀・告別式は近親者で執り行う。喪主は長女緒方繁代さん。伊藤忠商事と亜細亜大学が合同葬を開くが、日程などは未定。
富山県の農家で生まれ、陸軍士官学校、陸軍大学校を経て太平洋戦争時には大本営参謀として作戦立案に参画、終戦直前に関東軍参謀(陸軍中佐)となった。終戦後はソ連軍の捕虜となり、シベリアに連行され1956年に帰国するまで約11年間、抑留生活を送った。
58年、当時は繊維商社だった伊藤忠商事に入社し航空機商戦などを担当。約4年で取締役に就任し、伊藤忠が総合商社に脱皮するのに貢献した。副社長、副会長を経て78年には会長に就任、87年から2000年まで特別顧問を務めた。
山崎豊子さんの小説「不毛地帯」のモデルになったとされる。
(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007090401000190.html