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(回答先: 「並行宇宙論」 「膜宇宙論」 投稿者 どん兵衛 日時 2008 年 3 月 29 日 11:13:21)
(これも2002年当時です)
BBC製作の同名の番組をNHKで放映したのを見た。興味深いので、ここに記す。
宇宙のすべてを説明できる統一理論はないか?アインシュタイン以降、多くの科学者が夢見てきた。その結論は、宇宙は決してひとつではなく、それぞれの違った物理法則持っている無数の宇宙が存在するという。
100年以上科学者が悩んできたのは、1920年以降、素粒子の正確な位置をどうしても割り出せない事だった。素粒子は一カ所以上の位置に同時に存在して、他の平行宇宙と行き来しているのではないかと指摘されていた(当然ながら、物質は同時に複数の空間に存在できない=アインシュタインの何かの理論)。
ならば、或いは平行宇宙は実在し、ワーテルローでナポレオンが勝ったり、大英帝国がアメリカ独立を阻止したり、ゴアが大統領だったり、プレスリーが生きている宇宙があ有ってもいい事になる。
1980年代注目を集めた、「すべてはひもからできている」という統一理論。ひも理論と呼ばれる。すべての物質は小さなひもが奏でる音楽の様に紡ぎ出される。宇宙は感じる事のできないひもが奏でるいろんな音(=振動)で出来ていると。
エレガントでシンプル、当時は完璧と思われた。
しかし、宇宙の起源であるビックバンの原子誕生以前の10のマイナス35乗秒前までひも理論で説明できたが、それ以上はどうしても遡れず、しかもアインシュタインの物理法則までもが破綻してしまった。(=この時点を「特異点」と言う)。
更に、第二、第三・・・第五のひも理論までもが相次いで発表され、どれも正しいが、「万物の統一理論」という点が損なわれてきた。
それまで脚光を浴びなかった、ある、超重力理論の科学者がそこに登場する。
我々は3次元世界に存在すると考えられる。そこに、時間という4つ目の次元を加え、ひも理論はじめ従来、我々の感じることのできない極めて小さい空間を含め10次元(空間の9次元、時間の1次元)までを理論的に想定されていた。ひもの振動する次元は極めて小さな10次元空間である。
彼は、従来11次元まで考えていたが、その11次元目が5つのひも理論を矛盾無く結びつける事ができた。5つのひも理論は実は同一のもので、単に別々の表現だった事がわかった。
そして、それぞれのひもの端がくっついてひとつの膜を構成し、宇宙全体がひとつの膜であると考えられた。(=膜宇宙論・M(magic・membrane)理論。
11次元空間は3次元のあらゆる物質から1兆分の1mmだけ離れて存在し、そこに我々の宇宙の膜が浮かんでいるという。そこに別の宇宙も浮かんでいるという説を唱える科学者もいたが、当時は取り上げられなかった。
しかし、重力の弱さの原因の研究者が、他の宇宙を想定し、重力が11次元空間の他の膜宇宙に漏れているからだと数式で証明した。
同様に、多くの科学者が、自らの長年の研究の謎を11次元の平行膜宇宙を想定すると、いろんな謎を解明できた。それによって、それぞれ違った物理法則をもつ無数の膜平行宇宙が考え出された。
そこで、むしろ、他に、文明をもつ宇宙がないと結論づけるのは不自然だという事になった。
そして、2001年の学会で、11次元は様々な膜宇宙が激しく動き回る海の中の泡の様な物という説が発表された。発表者は、もし膜同士が衝突したらどうなるだろうと考えていた。
他の参加者と気晴らしに行く電車内の雑談で、もしや膜宇宙同士の衝突が宇宙誕生の原因ではないかという事になり、話ははずんで1時間足らずで、ビックバンの謎が解けてしまった。
膜同士の衝突エネルギーから物質が生まれ、特異点も、ビックバン以前の状態も膜理論の数式で説明できた。
もし、この理論が本当なら、我々の住んでいる宇宙だけが特別ではなく、無数の宇宙のたったひとつの泡の様な物という事になる。
番組の最後に、ある科学者が、
「私は研究室で別の宇宙を作り出せないと、前から考えていました。でも大丈夫、私たちの宇宙には何も干渉しないで、一瞬で分離しますから。」
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