投稿者 どん兵衛 日時 2008 年 3 月 29 日 11:13:21: 7oUaiPRSj3bnA
(回答先: 米国でLHCの運用禁止を求める訴訟、ブラックホール生成実験は安全性が確認されていない = テクノバーン 投稿者 ダイナモ 日時 2008 年 3 月 28 日 22:08:55)
ちょっと古いのですが、2002年、膜宇宙論というのに興味があったので、以下の文書をスクラップしておりました。
昨年11月ですか、車椅子の天才学者、ホーキング博士の講演会が日本であり、そこで博士は最新の宇宙論を述べられたとか。
それによりますと、我々の宇宙は、5次元の世界に浮かんだ膜のようなものと解釈されるんだそうです。 我々の宇宙は、アインシュタインの相対性理論により、縦横高さに時間軸を加えた4次元の世界だということが示されました。 この4次元宇宙が、5次元の世界に膜として存在している。 宇宙は我々のもの以外にもたくさんある可能性があり、重力波はお互いの宇宙の間を行き来できる。 膜宇宙同士の衝突のエネルギーが、宇宙の誕生や消滅にかかわっている可能性もある、とのこと。
従来の説では、宇宙は、何も無い無の量子論的揺らぎから突然誕生し、真空のエネルギーが開放されることにより急激に膨張(インフレーション)し、相転移のエネルギーにより火の玉となって大爆発(ビッグ・バン)したということになっていますが、この理論では必ずしもインフレーションやビッグ・バンは必要ではなく、宇宙は始めも無く終わりも無い5次元の世界に存在しているというのだそうです。
何が正しいか。 科学の世界では、理論だけでは正しいことは証明できません。 実験により検証されないと、どのようなユニークな理論も単なる理論です。 一般相対性理論は、その「星からの光が太陽の重力により曲げられるという一見奇妙な理論的帰結のひとつが、日食の観測で証明されたことにより証明されたことは有名です。 並行宇宙論、膜宇宙論、証明されるのはいつの日でしょうか? いずれにせよ我々は、その長い宇宙の時間の、本当の一瞬のきらめきに過ぎないわけですけれども。
今年もよろしく御願いいたします。
ホーキング博士が語る「最新宇宙論」
ゲスト 佐藤勝彦さん(東京大学大学院理学系研究科 教授)車椅子の天才科学者、ホーキング博士が11月に来日し、最新の宇宙論である「膜(まく)宇宙論」についての最新研究を披露した。この理論は20世紀物理学の夢であった“重力と電磁気力の動きを統一化する”究極の理論構築を目指すものである。
この理論では、日常我々が認知している3次元の世界が、ひとつの膜の中に存在するとし、その他の複数の次元が、膜のまわりに超微小の大きさで丸まっている、と考える。これは、これまの「ビックバン理論」や「ブラックホール理論」、さらに「超ひも理論」を発展させた理論である。
ホーキング博士はさらに“ホログラムの原理”を導入し、「膜宇宙論」の数学的な解析に成功した。それによると、「超ひも理論」では不可能と言われた「余次元(日常の3次元以外の次元)」を実際に観測できる可能性が出てきた。現在ジュネーブで建設中の大型粒子加速器で、極微の世界の性質を探ることによって、「余次元」が実際に見つかるかも知れないという。“世界最高の知性”ホーキング博士が語る最先端の宇宙論を、講演をベースにCGを使いながら紹介する。
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