★阿修羅♪ > 国際1 > 608.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 英首相、国連改革に安保理常任理事国の倍加を構想/日本も常任理事国に【英インディペンデント紙】(どこへ行く、日本。) 投稿者 gataro 日時 2008 年 1 月 22 日 09:50:28)
訪印の英首相、インドの国連常任理入り支持を表明(読売)
【ニューデリー=永田和男】インドを訪問したブラウン英首相は21日、ニューデリーで外交演説を行い、「アジアの繁栄という大規模な世界経済の変革に沿った新世界秩序が必要だ」と述べ、国連安全保障理事会常任理事国や主要国首脳会議(G8サミット)の拡大を提唱し、これらの枠組みにインドが加わることに支持を表明した。
同様の考えは24日から訪印するサルコジ仏大統領も表明しており、高度成長を続けるインドや中国を主役に据える新国際秩序論議が加速しそうだ。
演説でブラウン首相は「戦後の秩序から生まれた国際機関をグローバル化に適応するよう大胆に改革する必要がある」と述べ、「国連安保理拡大の暁に常任理事国の地位を得ようとするインドの努力を支持する」と明言した。またG8にも言及して「インドとアジアの台頭を反映したものにしなければならない」と指摘し、インドや中国を正式メンバー国とするべきとの考えを示した。
首相は演説で、対テロ戦争でも「テロリストの潜む場所をなくすことが重要」と述べ、テロ組織の温床の様相を深めるアフガニスタンやパキスタンの安定化に向けた地域大国インドの努力を促した。また地球温暖化問題でも、温室効果ガス排出大国であるインドの役割が不可欠と指摘した。
演説について同行筋は「基調外交演説」と呼び、ブラウン政権の世界観を示す重要なものと説明した。首相は、21日にインドのシン首相との首脳会談では、国際的関心が高いミャンマーの人権状況改善でインドの影響力に期待する考えを示すとされるなど、超大国への道を歩む中国と共に、戦後の国際秩序から抜け落ちていた形の南アジアで存在感を増すインドを1つの軸に世界戦略を描く立場を今回の訪印で鮮明にした。
中印間ではすでに、14日の首脳会談後の共同文書でインドの常任理事国入り支持が明記され、領土問題などでの対立は脇に置き、国際的発言力向上に向けた“共闘関係”が生まれつつあり、米国やロシアからも、毎年9%近い成長を続け、原発や兵器などの巨大市場であるインド重視に異存は聞かれない。新世界秩序形成の旗印の下、安保理やG8でのインド待望論が高まれば、長くアジアで唯一のG8正式メンバーの座を誇ってきた日本の国際的存在感が薄くなる可能性は否定できない。
(2008年1月21日23時42分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080121-OYT1T00624.htm