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(回答先: 高校生の間に広がる平和意識と憲法第9条の学習熱(森田実の言わねばならぬ 625) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 10 月 06 日 19:17:55)
2007.10.4(その5)
森田実の言わねばならぬ[622]
平和・自立・調和の日本をつくるために【421】
高校生の間に広がる平和意識と憲法9条の学習熱――愛知県豊川市の豊川高校の学園祭「高校生と共に考える政治そして平和」〈森田実講演会〉に行って大いに勇気づけられた。真剣に誠実に平和を考え憲法を勉強している真面目な高校生に会って感じたこと
「後生畏るべし」(孔子)
[年若い後輩は気力が盛んであり、修行に励んだならば将来の可能性は大きく、恐るべき存在である]
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2007年9月30日、愛知県豊川市にある豊川高校の学園祭「高校生と共に考える政治そして平和」の会に招かれて講演した。私の講演の前に、3つの大変に重要な報告が行われた。
1つは、小林康典校長の平和報告。
2つは、豊川高校の平和を議論するこの会のために参加した沖縄県読谷高校の先生と2人の女子高校生の報告。先生と2人の女子高校生の切々たる話は、参加者の心を打つものだった。沖縄の女子高校生が、「私たちの沖縄は、朝から晩まで1日中、飛行機やヘリコプターの音が絶えない。こちらは静かです。日本の中に静かな環境があることを知りました」と言ったとき、皆、シーンとした。私も胸を打たれた。
沖縄では前日の9月29日に、文科省の教科書検定に抗議する集会が開かれた。この集会とともに「歴史の歪曲を許さない」との沖縄の声も紹介された。高校生同士が平和のために真剣に交流する姿は頼もしく、まぶしいほどだった。
3つは、豊川高校学園祭実行委員会による「平和レポート」である。レポートの内容は、豊川高校の全校生徒を対象に行った「平和に関する意識アンケート」の集計結果。
第一。「あなたは現在の日本が平和だと思いますか」。
「平和だ」と思う人は過半数に至った。内容は、(1)とてもそう思う9%、(2)そう思う47%、(3)そうは思わない34%、(4)全くそうは思わない9%。
「僕たちが考察するに、平和だと思っている人は、犯罪が身の周りに起こっておらず、自分がやりたい事などが好きに出来ているからであると思う。また、日本が戦争中ではないためでもあると思う」と報告は分析している。冷静な分析である。
第二。「あなたにとって平和とは何ですか」。
最も多かったのは「戦争や争いが無い事」であった。ついで「安心して暮らせる」が多かった。報告書は「これらの人々の平和というのは、争い事が無く、皆が安心して暮せる事である様だ」と分析している。 第三。「憲法9条を改正すべきだと思うか」。
豊川高校の生徒の約75%が「改正すべきではない」と答えた。「いますぐ改正すべき」は5%、「改正すべき」は21%(合計26%)。「改正すべきでない」43%、「断じて改正すべきでない」27%。豊川高校の生徒の平和意識は非常に高いと私は感じた。
第四。「あなたは自衛隊が必要だと思いますか」。
(1)必要だと思う80%、(2)不必要だと思う17%。報告書は「これは自衛隊が災害派遣活動で成果をあげていると考える人が多いためであると僕たちは受け取った。また、内閣府が行った世論調査より、自衛隊の印象は年々良くなってきている。防衛力について拡大した方が良いと考える人もわずかだが、増えてきている」と分析している。社会全体の国民の意識が、高校生の意識に反映しているのである。
アンケートの結果についての「まとめ」にはこう記されている。
《日本が現在平和であると考える人が多く、その理由は、戦争や争いが無いためである。日本に戦争が起きていないのは憲法9条があるためであると思う。これからも日本が平和でありつづけるためには、9条の存在は欠かせないものだ。
世界を考えると、まだまだ平和とは程遠い。事実、紛争地域は少なくない。しかし、武力によって問題を解決するのは、一時的なものであって根本的な解決には繋がらない。
憲法9条を持つ僕たち日本人は、憲法9条の精神である「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」を世界に向け発信していく必要がある。
現在、憲法9条改正が問題になっている。アンケートの結果から見ても、改正に反対する声が多い。これは、僕たちが平和を望んでいる証拠である。僕たちは、この9条に誇りを持って、これからも守り続けたい。》
この「企画・調査・政策・編集」を担当したのは3年1組平和班である。班長は坂田哲規君、副班長は伊藤豊書君、班員は中村充孝君、安下雄平君、石塚俊成君、森田賀大君である。皆、すばらしい高校生である。輝いている。
豊川高校はすばらしい私立の高校である。生徒、教師、父母(とくに母親)が一体となって教育の場である豊川高校を大切にし、盛り上げている。とくに、小林校長先生、担当のH先生をはじめ、教師の皆さんが生徒を心底から愛していることに深く敬意を表します。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03740.HTML