★阿修羅♪ > 地域11 > 390.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
自民のエールで橋下知事はラクラク、初の代表質問答弁【朝日・関西】
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803050072.html
2008年03月05日
大阪の新しい顔となった橋下徹知事と平松邦夫市長の議会運営が好対照を見せている。橋下知事は5日、初めて代表質問の答弁に立ち、最大与党・自民党からエールを送られ、余裕の表情。一方の平松市長は最大野党・自民党の反発で副市長人事が難航し、この日ようやく同意を取り付けた。与野党対決となった選挙構図は、両トップと議会側の力関係にも色濃く反映している。
府議会に出席した大阪府の橋下徹知事=5日午後、大阪市中央区で
市議会に出席した大阪市の平松邦夫市長=5日午後、大阪市北区で
◇
知事就任1カ月を迎えた5日。代表質問に立った自民党府議団の朝倉秀実幹事長は冒頭、知事就任に祝意をあらわし、「議会の立場もあるので、少しだけ質問と提言をさせていただきたい」とへりくだった。
橋下氏の立候補にあたって何かと相談を受けた朝倉氏。「橋下知事、ね」と諭すような言葉遣いで、「司会みたい」(共産党府議)と冷やかされるほど。橋下知事も「すべての府民が笑う。その思いは変わらない」と初心が変わらないことを強調。答弁調整会議で練られた原稿に目を落としながら、淡々と答弁をこなした。
知事選で支援した自民党にとって橋下知事は「うちの候補」(同党府議)。当選後も次の総選挙をにらみ、「橋下人気」をあてにする国会議員や府議のパーティーなどにも引っ張りだこだ。
一方、独自候補を擁立し与党から野党に転落した民主党府議団。「財政再建のソフトランディングを訴えていく」として、A4判5ページの「代表質問の考え方」をまとめ、対決姿勢を強める構え。6日の民主党の代表質問の冒頭は「核武装発言について」だ。
5日の代表質問の感想を聞かれた民主府議団の半田実幹事長は「知事にとって楽な議会だったと思うが、6日はこうはいかない。一連の知事の姿勢を問い、論争したい」と話した。
◇
「ルール、守らなあかんで!」。一方の大阪市議会では、平松市長が最大野党の自民党市議から盛んにヤジを浴びていた。この日、副市長に森下暁経済局長(54)を起用する人事に自民党がようやく同意した。
平松市長にとって初めて編成した予算案を審議する議会だが、最大の山場がこの副市長人事だった。当初、2月29日の本会議開会日に提案される予定だったが、自民党は「重要な人事は1週間前に議会に示す」という合意事項をたてに、副市長人事を取り上げることを拒否。この日まで延期されていたのだ。
昨年12月の就任から2カ月半。与党・民主党は議会の2割を占めるに過ぎない。就任後、市の裏金問題が発覚し、議会運営も厳しさを増すばかりだ。市政運営では関淳一前市長の改革路線をほぼ踏襲し、新年度予算案でも独自色は出さない柔軟路線で、野党の自民、公明両党との対立も避けてきた。
だが、その柔軟路線も野党の攻勢の対象になっている。5日の代表質問では福島真治市議(自民)が、発信力を武器に府政改革をアピールする橋下知事を念頭に、こう迫った。「すでに当選から108日が過ぎた。市長の強力なリーダーシップを今、大阪市民が求めている。市長が明確なビジョンを示さない現状に、職員も市民もついていけない」