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(回答先: 「若さで改革進めて」〜橋下知事所信表明 歳出の削減方針反発も【読売】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 3 月 01 日 10:43:09)
「9年で6500億円の歳出減」 橋下府知事が所信表明【朝日】
http://www.asahi.com/politics/update/0301/TKY200802290412.html
2008年03月01日03時00分
大阪府の橋下徹知事は29日、初めての府議会で所信表明演説をし、08年度当初予算案を7月末までの暫定予算案にすると表明した。
府の全事業や府有施設を聖域なく見直すためで、「大阪から自治体経営の改革を起こす」と打ち上げた。
府職員や地元自治体が戸惑うなか、5兆円の借金返済にあえぐ府財政のコストカットに「橋下流」で乗り出す。
●橋下流に「暫定」当初案
橋下知事は府議会で、新規事業などを含まない7月までの4カ月間の「暫定予算」案を提出した。07年度当初3兆2500億円だった歳出は、6割減の1兆1900億円となっている。
「歴史上、類のない大改革に取り組みたい」という橋下知事が目指すのは「08年度に1100億円、9年間で6500億円というかつてないスピードとボリューム」のコストカットだ。
民間の企業経営の視点を採り入れ、政策立案に府民ニーズを見極める。
「民ができるものは民へ。市町村ができるものは市町村へ。府は裏方として支える」として、府の全事業、出資法人、府有施設を6月までに「聖域なく見直す」という。
この日の所信表明の終盤では、橋下知事は顔を上げ、112人の議員を見据えながら「後世に評価されるような政治的な決断は、現世において激しい議論の対象になる」と声を張りあげた。
その一文は、府職員が事前にまとめた原稿にはなかった。「財政非常事態宣言」「民間でいえば破産状態」と、演説には厳しい言葉を並べた。
背景には、厳しい府財政がある。
98年度から赤字決算が続く。府債の返済を先送りする「赤字隠し」の影響で、収入に対する借金返済額の割合を示す指標の実質公債費比率は16年度以降、早期健全化団体の基準を超える恐れがある。
橋下知事は、01年度から府が続ける減債基金の取り崩しによる歳入不足の穴埋めや04年度以降の赤字隠しとの「決別」も宣言した。
だが、急激な財政再建路線には強い反発がある。
「話が性急すぎる」。28日に府庁で開かれた町村長会では、府下9町1村の出席者から苦言や注文が相次いだ。
府が暫定予算を組んだ影響で市町村向け補助金などの予算も3割程度に削減されたからだ。
「箱もの」の27の府立施設についても売却を含めて必要性の見直し作業を進め、週末ごとに視察して回っている。
漫画家の松本零士さん(70)が館長を務める府立大型児童館ビッグバンでは、宇宙船をイメージした外観をデザインした松本館長に「この形にこだわる必要はなかったのでは」と言ってのけた。
●人件費削減が焦点
「橋下改革」について、総務省幹部は「人件費を削るしかないんじゃないか。ただ、それができるかどうかだ」とみる。
大阪府は06年度決算で47都道府県のうち唯一の赤字団体。東京都や愛知県は景気回復の恩恵で税収が伸びるが、大阪府にはそこまでの恩恵はない。歳出カットは太田房江前知事時代から取り組んでいる。1100億円の削減には人件費に手をつけるしかないという。
「大阪府は職員組合が強い。組合が反対しても人件費の削減ができるか。今後を見ないと何とも言えない」。同省内には「お手並み拝見」という空気が漂う。
●「裏返せば僕は独裁者。怖い」 本社と単独会見
大阪府の橋下徹知事は朝日新聞社の単独インタビューに応じた。主なやりとりは次の通り。
――財政再建にかなり力を入れている。9年間で6500億円の歳出削減推計も示したが。
正直言って僕、わからないですよ、どういう方法が一番正しいのか。ただ自分の方針は将来に負担を先送りしないこと。何も建設的な意見が出なければこの通りに行く。
――民間から府庁という巨大組織に入って、特に印象に残ったことは。
これはもうカルチャーショックでした。府庁は動き出す時は莫大(ばくだい)なエネルギーがいるが、明確な方針を示すと動きが速い。ただ、裏を返せば極めて危険な組織。独裁者ですよ、僕は。怖いです。だから、副知事や部長で意思決定機関をつくってほしいと言っている。
――タレント弁護士時代と、今は変わったか。
大きく変わった。なんでこんなにまじめにやっているのか自分でもわからない。いつまで持つかもわからない。お姉ちゃんがいる所で飲むこともなくなっちゃいました。
――巨大組織が思ったように動くのはおもしろいのでは。
いや、やっぱり重い。根本は、将来世代にこのまま大阪を渡すわけにはいかないという親の感覚。高齢者らに配慮もするが、府民全部に何でもかんでもパラダイスを提供することはできない。
――大阪府庁をどう変えたいのか。
優秀な組織だが、府民意識とギャップがあり、自己満足に陥っている部分が多かった。そこに府民の意識で僕が入った。今後はマーケティングリサーチの手法で府民の声を集める。それが優秀な組織と合致すれば、すごい地方行政になる。