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(回答先: 【救急破壊】 八百屋で極上の鯛を用意できないとクレームを入れる客を増やす NHKニュースウォッチ9(今夜も特集あり) 投稿者 どっちだ 日時 2008 年 2 月 13 日 12:58:05)
マスコミによる医者叩きと
マスコミの製薬会社に対する異常な保護は
今も昔も変わりません。
1970年代半ばころに、NHK のお昼のニュースで
大阪市立大学が行った実験結果が報告されました。
内容は、200匹の家ウサギを使った大規模な実験で、
コントロールの食塩水、その他たくさんの種類の抗生剤等の注射薬を
ウサギの筋肉に注射して筋肉の状態を評価するというものです。
食塩水以外の注射薬は全て大腿四頭筋短縮症を引き起こしました。
お昼のニュースのアナウンサーは一言コメントを残しました。
それにしても、注射をした医者がちゃんと筋肉を見ていればこんなことは起こらないはずです。医者の責任は重大です。
この実験結果からは、論理的な頭脳を持つ人は、大腿四頭筋短縮症が薬害であると判断します。ですから、薬の注意書きに、筋肉注射禁忌と書いていなければ医者の責任は問えません。
もちろん、起こった時期も含めてケースバイケースでしょうが、今でもHPを見ると医療過誤(医療ミス)の代表例として上げていて、薬害とは書いていないHPを見受けます。言葉の定義は大事で、事故のうち、当時の一般的な医療水準、状況から予見できるのが「医療過誤」です。予見出来ないものを含めていう場合は「医療事故」です。これをきちんと分けて考えなければいけません。これらのケースはほとんどが医療過誤ではありません。
当時、アナウンサーはニュースを淡々と読み上げる職業でしたが、お昼のニュースでアナウンサーがコメントを残したので、その異常さゆえに覚えていた次第です。
当時の製薬会社は、副作用を公表したがらない体質でした。また、マスコミは製薬会社のスキャンダルを隠して、全て医者のせいにしていました。そのためもあって、医者=悪者のステレオタイプ報道が30年以上も続いてきたのです。最近C型肝炎訴訟で国の責任が問われていますが、報道から見る限り製薬会社の責任はちゃんと報道されているでしょうか。このような偏って誤った報道、無数の「報道過誤」によって医者がおとしめられ、製薬会社の責任もすべてかぶってきました。ここ数年続けて史上最高の利益を上げている製薬会社はなぜ医療事故報道の対象からはずれているのでしょうか。これもおかしな話です。
こういった報道30年以上も続いてきたのです。このアナウンサーのような道理、論理が通じない、医療事故=医療過誤と考えてしまう一般人が増えてきて当たり前です。そういった人々は、自分が絶対に正しいと思い込んでいますから、何を言っても通じません。半分冗談ですが、スタートレックに出てくるバルカン人のスポックが日本で医者をすれば、命が無いのではと思ってしまいます。