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(回答先: 尾辻元厚労大臣VS経済財政諮問会議 投稿者 虹の仙人 日時 2008 年 2 月 04 日 20:04:27)
リチャードクー氏の「デフレとバランスシート不況の経済学」を元に脚色しました。
例のバブル崩壊で1400兆円の借金を日本企業が作ってしまった。
全ての日本企業のバランスシートが崩れ、債務超過になったため、
全ての日本企業は借金を返すことを余儀なくされた。この間、企業は設備投資を行わなかったが、それでも製造ラインを動かし続けて製品を作り続け利益をあげて、表面上は債務超過が分らないようにしていた。その利益は、もちろん借金を返すのに使っていた。そのため市場規模が縮小し、経済不況に陥った。これがバランスシート不況である。
橋本内閣は、財政出動し景気が少しうわむいた時に緊縮財政を行い失敗した。企業のバランスシートが明らかにされておらず債務超過になっているのを知らなかったからである。その後、小渕内閣までは、借金王だと謂いつつも財政出動を行ってきた。そろそろ借金返済の目処がつき始めたときに、小泉内閣竹中路線ががバランスシートを明らかにせよ、不健全な企業にはつぶれていただきますと宣言した。企業経営者は萎縮しますます借金返済に必死になり金融恐慌手前までの不況になった。そしてそれがりそなショックまで続く。統計を見ても2000年から超親米の日本からの対米輸出額が停滞し、変わりに中国からの対米輸出額が伸びてゆくことになる。りそなショックが終わってから続いている小泉・竹中不況の下で借金を返してきた大企業がようやく借金を返し終わり、そろそろ設備投資に乗り出し、ぼとぼち賃上げに応じようかというときに、サブプライムローンショックである。90年代の失われた10年は、バブルに浮かれた国民のせいともいえるが、2000年から2005年の逆噴射の5年間は日本経済にとどめを刺す最悪の5年間であったと認識している。たとえて謂えば、船頭さん付きの船に乗っていると、バブル崩れの大波が来て乗客全員が右に寄って船が傾いた。橋本船頭は最初少し左にいたのに、損害が余りないと思って少し右に寄った.。途端に船が余計右に傾いてしまった。あわてて、小渕船頭まで入れ替わり立ち替わり、左に寄ったのであるが、左によると日焼けがひどくなったので、小泉船頭は屋根のある右によった。船が沈みかけると、船が軽くなるからと、乗客みんなをもっと右に寄らせた上で何人かを突き落としておぼれさせてしまった。みんなは怖くて右側の船べりにしがみついていたのであるが、ある時、つき落とした重い人を助け上げたので、やっとみんなはそろそろ船頭の気が変わったと思い船べりにしがみつくのを止めた。元気が回復したものからそろそろと左に寄り始めた。左によった者で余裕が出来たら、みんなにも手を差し伸べて左に寄せるつもりだったのが、今度は別の船が起こしたサブプライムという大波が押し寄せてきた。しかし福田船頭は、日焼けを早く治さないといけないと、右によったまま、船を軽くするためとポケットから、いざというときの救急箱や、救命浮輪を捨てだした。そういった所でしょうか。沈没を免れるには、荷物を捨てるか、船のバランスを保つかです。荷物を捨てるのは、経済の縮小を容認することでもあり、バランスを保つには縮小した経済を効率良く拡大するです。政治家とは本来縮小した経済を拡大するまで、あの手この手をバランスよく使って建て直してゆくものではないでしょうか。おそらく、政治家の目指す方向に進んでいくには、「数字と文字では表せない動物的な感覚」が必要なものだと思います。数字と文字にこだわる限り、荷物を何キロ捨てたら沈まないぞ といった破産管財人(経済財政諮問会議)からの支持に従わざるを得ないと思います。意思だけでなく、経済を立て直す嗅覚を持った、ホントの政治家に出てきてもらって日本そのものを建て直して欲しいものです。
PS. 大阪府政は、府庁をぶっ壊すという橋本氏が出てきたため、大阪府が壊されていくでしょう。数字と文字で考えて、財政出動もせず。ワンフレーズ公約である「子育て支援」は捨て去り、教育の私学助成金も無くし、私学と公立校の格差を広げ、7人の子持ちを売りにしている割には、簡単に職員の首切り(リンチ)を公言しています。図書館以外は無くすということは、府立病院も無くすのでしょうか?くどいですが、「数字と文字で考える」のは政治ではありません。ワンフレーズ公約である「子育て支援」を「数字と文字で考えて」捨て去った、この点からも政治家失格です。