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(回答先: 結論部が、間違っています。 投稿者 考察者K 日時 2007 年 12 月 30 日 18:04:20)
Kさんは《ベーシック・インカム》を批判しているのではなくて、「乞食奨励法」もしくは「勤労禁止法」を批判しているんですね。
《ベーシック・インカム》が「乞食奨励法」もしくは「勤労禁止法」と同値であるというのはKさんの《思いこみ》ですね。しかし残念ながら、その《思いこみ》の正しさを説得できていない。「人間(特に大衆)は怠惰が本性」だろうと思います、というだけでは、説得するのは難しいのではなかろうか。
もっとも、似たようなことを言う人は多いかもしれません。
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ベルリン自由大学の歴史学者パウル・ノルテ・・「緑の党」の保守派に属するこの歴史学者は、無条件にベーシック・インカムのことを耳にすると、十字を切って、こう言う。「稼得労働は私たちの社会の根幹部分をなすものである。・・ノルテは、市民を信頼できない未成年者と見ている。市民がベーシック・インカムを基礎として特に社会的な活動に関与する、あるいは−−生活の困窮から逃れて−−人生におけるさらに多くのチャンスを探すであろうことは、彼には想像もつかないことなのだ。「人びとは、ベーシック・インカムを手に入れるほど文化的に成熟していない」、と彼は言う。彼が、住民の大部分は怠惰で、自分の意思を持たないと考えていることは疑いない。大衆は、せいぜいのところ、つねに新たなことを要求し、もっと多くよこせと言うにちがいない、というのである。
ノルテは、将来の勤労社会の新たな価値基準を打ちたてるに際して、信頼できるパートナーとなるのは圧力と強制であると考える。そのためには、現存の枠組みの中で考え、これに服従するような準備が整えられねばならないことになる。・・8時間の労働、8時間の自由時間、8時間の睡眠である。・・ノルテにとっては、これが「人類学的に見て論理的なこと」だと言うのである。(p.110)