★阿修羅♪ > 雑談専用28 > 360.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: アノミーを楽しめるように、少し努力してみようかしら 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2007 年 12 月 26 日 21:07:09)
阿修羅のアノミーとは異なるでしょうが、最近『革命的群集』という本を読みました。分析はともあれ・・フランス革命の発端となった事情には興味が引かれます。
----
1789年の集団は・・革命的行動とは無縁の動機で、まず純粋な群集として形成された。
7月12日の日曜日、パリの民衆は、散歩をしたり良い天気を楽しんだりするために、パレ・ロワイヤルの周辺に集まっていたのだった。その時に、ネッケル罷免の知らせが、突如彼らの精神状態を変化させ、「群集状態」を作り出し、「集合体」から革命的な「結集体」への変容を準備したのである。
おそらくは、10月5日の月曜に集まった女性たちも、少なくともその大多数は、パンの不足と高騰に抗議しようと集まったのであり、この単なる「集合体」が突然ヴェルサイユへと向かうデモ隊に変容したのは、その後のことに過ぎない。
マコン地方のイジェ村では、7月26日の日曜日、農民たちはいつものようにミサに参列し、ミサのあと、教会から出て、ごく自然に教会前の広場に集まる形となった。そして、この集まりが、領主の館に向けての革命的な「結集体」へと変容し、地方における農民反乱のきっかけとなったのである。(p.14-15)
----
群集というのは「いま出てきたばかりの仕事場とこれから帰っていく家庭との狭間にあって、路上の群集の中にいる労働者は、彼の行動を社会化しているもろもろの制度から、しばらくの間、自由になっている」といったどこにでもある「社会集団の一時的解体」(p.19)なのだそうであります。