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(回答先: 日本医療の再構築を 投稿者 考察者K 日時 2007 年 3 月 24 日 18:52:51)
WHO(世界保健機関)から「健康達成度世界一」と評価されてきた日本の医療は、財政主導の社会保障政策により、今や、崩壊に向っています。
日本医師会は、日本の医療がさらされている危機的な状況を理解していただくために、3月18日(日)の読売新聞全国版、3月19日(月)の朝日新聞全国版に、下記の意見広告を掲載しました。
医療の崩壊を食い止め、医療の未来を守っていくためには、みなさまの声が必要です。
日本医師会は、みなさまの声を、国に訴えかけていきます。
ぜひ、みなさまの声をお寄せください。
メールアドレス:jmaiken@po.med.or.jp
今、日本の産婦人科・産科の半分は、
お産を受け入れられない、という事実があります。※1
地域の産科が、次々と閉鎖に追い込まれています。
それにより、将来50万人の「お産難民」が発生する可能性があります。
「休日・夜間急患センター」を訪れる救急患者の50%以上は、
赤ちゃんや子どもたちです。※2
しかし、夜間に子どもを連れて行っても小児科医がいない、
という事態が今、全国各地で起きています。
こうした問題の要因として考えられるのは、
まず、地方と都市部において、
医師数に格差が生じていること。
さらに、日本は人口1,000人当たりの医師数が、
先進国中、最も少ない国であること、※3
などがあげられます。
国は、5年後の平成24年3月末までに、
全国に現在38万床ある「長期療養者のためのベッド」を、
半分以下の15万床まで削減する方針を打ち出しています。
それにより、退院を余儀なくされる「医療難民」が、2万人。
在宅や施設での受け入れすら困難な「介護難民」が、4万人。
計6万人の「難民」が発生するおそれがあります。※4
WHOから「健康達成度世界一」※5と評価されてきた日本の医療は、
今や、崩壊に向かっています。
この国の医療が抱える危機を、乗り越えるためのタイムリミットは、
刻々と近づいています。
あなたとともに私たち日本医師会は、医療の崩壊を食い止めたい。
医療の未来を守っていきたいのです。
あなたの声を、ぜひ、私たちにください。
私たちは、みなさんのご意見を、国に訴えかけてまいります。
※ 「将来50万人の『お産難民』が発生する可能性があります」
日本産婦人科医会HP
http://www.jaog.or.jp/News/2007/31Jan2007.pdf
※2 『日医雑誌』第134巻第5号 H.17.8
「小児救急が問題となる社会的背景」
田中哲郎:国立保健医療科学院生涯保健部長
※3 人口1,000人当たり医師数の国際比較(2004年)
(OECD Health Data 2006 から作成)
※4 日本医師会「療養病床の再編に関する緊急調査」結果
※5 日本医師会『世界トップレベルの医療を提供するために』
意見広告<印刷用>(PDF:637KB)