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(回答先: 映画(DVD)「大統領の理髪師」を観て“マルクス病”とは、下痢のことだと分かった。 投稿者 フィカス 日時 2007 年 3 月 10 日 19:10:28)
北朝鮮の自称「共産主義」がだめだから今の世の中(政府)が良い
こういった「ネットOO」の2者択一思考(=行動)は、いい加減どうかなと思う。
さて「勝ち組」「負け組」だけど
すごくおおざっぱだけど、たとえば、2005年「実質国内総生産」538.9兆円で、労働力人口(失業者+就業者)が約6650万人だから、一人の平均年間所得約810万円。
自分の年間給与所得が810万円あれば”経済上の”平均者”と言えます。
でも、”生まれながらの不平等”を抱えながら、体調不良・鬱病・過労死するほどにまじめに働いている私たち一般庶民が、年間所得810万円あったら感覚的に「勝ち組」だと思ってしまうと思いますよね。
また、よくそれじゃあ働かないじゃんと思うかもしれませんが、たとえば趣味は、興味のあることに、寝ずにやることもあるし、OO研究者は、それに興味があれば、寝食を忘れるくらいやっちゃいますよね。
また、プラモ好き、車好きな人は、一生懸命組み立てたり、改造したりします。
もともと、何か創造する事が、人は、嫌いなんじゃ無いと思うのです。
そして職業の適性検査で、こんな能力があるからこんな職業だと決めるのも、おかしいのです。だって、「好きこそものの上手慣れ」で、誰でも、最初は、たとえ下手でも、好きなら、上手=能力もあがると思うのです。
しかし、実際は、日本、米国、旧ソ連、中国どこも多くの人もそうですが、自分が興味をもてない嫌々な仕事でを 「それ仕事だろ嫌とか好きとかじゃないだろ」「風引いたぐらいで休むな」 と言われるように、嫌だろうと何だろうと働いているのです。
もちろんそれは、家賃やらの食費やらの生活費=食うために=生きてくために。
だから仕事が、嫌なのじゃないでしょうか。
あと、よく便所・床の掃除のおばちゃんを、「フロアサービスレデ−」とか言い換えてるそうだけど、ちょっと考えると胸を張って僕の(私の)仕事は「便所掃除」ですって言えない社会ってふと、不思議に思うときがある。
たとえば小学校の時に一斉清掃があってもし真っ先に友達が便所掃除してたら、
「オオ偉い」って思うのに
大人になって「便所掃除」で賃労働すると不当に低賃金で、何か胸を張って僕の仕事は「便所掃除」ですって言えない、なぜか経済的「負け組」扱い。
また、小学校の時、友達が危険を冒して高い木に登ってひっかかった凧でもとったら、すごいってみんな思うのに、高層ビル工事のほこりまるけ作業服でガンバる日雇いの現場労働者は、毎日監督からがみがみいわれ、なぜか経済的「負け組」扱い。
賃金はおろか、働く価値観さえもひっくり返っていると思うんです。
どうしてこうなるんでしょうかね?
紹介
武者小路実篤
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/131.html
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11月中旬、ようやく児湯(こゆ)郡木城(きじょう)村(現・木城町)石河内に決まった。
そこは小丸(おまる)川という川が大きく蛇行してU字型を描く孤立した土地(約10ヘクタール)で、後方に山を背負い、人の住む集落に行くには舟で川を渡るしかなかった。
高台からは「神秘境」のように眺められたが、実際はやせた原野であった。
さあ、土地は決まった。兄弟万歳! 「新しき村」万歳! 実篤ら青年たちは希望に胸を高鳴らせる。
−略
「自分はある社会を空想した。それは奴隷(どれい)を要しない社会、何人も過労する必要のない社会、何人も病気の時には安心して休め、働くにしても自分の個性を生かす、余暇と余力のある社会、そして自分の信じる通り言行の出来る社会、そして出来るだけ人々が生きるよろこびを感じられる社会、そういう社会が存在すれば自分もよろこんで住みたくなる社会、(中略)自分はそういう社会を想像し、そういう社会の出現を望んだ」
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結果はどうあれ、どちらも悪いと思えば、自分で理想と思う社会を提示し、それを実現しようとするそんな武者小路実篤の姿勢に、フィカスは共感する。
そして、今もその言葉は自分のこころに響く...。