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(回答先: Re: れんだいこのカンテラ時評266【米国議会下院に「従軍慰安婦問題法案」が上程されたのはなぜか考】 投稿者 こげぱん 日時 2007 年 3 月 12 日 23:42:07)
【110807】「交を伐つ」に嵌るな
曳馬野 太郎 - 07/3/12(月) 20:13 -
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引用あり
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「交を伐つ」に嵌るな
孫子曰く「上兵は謀を伐つ。其の次ぎは交を伐つ。その次は兵を伐つ。その下は城を攻む。攻城の法は、已むを得ざるが為めなり。」
米下院外交委員会の決議案、いわゆる「従軍」−「慰安婦問題」であるが、これがこの時期、問題化している政治的意図の背景を私はこう考える。
これは、孫子の昔より、その効能がよく知られている外交戦略、「交を伐つ」に他ならない。
この「決議案」が期待する効果や歓迎する向きは、つぎのことと予想される。
1 日本における反米感情を惹起し、双方の離反を謀る。
2 北朝鮮に対して、拉致事件の解決を全面に掲げる日本の外交戦略を挫く。(拉致に対して慰安婦をぶつけることにより、その国家犯罪である拉致問題の重大性を稀釈すること)
3 この辺で日本外交の自立的覚醒を麻痺させかつ萎縮させること。(防衛庁から防衛省へ、集団的自衛権の取り組み、憲法法改正の動き等々の流れを)
4 新たな日本政府の謝罪言質を獲得する事により、将来の損害賠償訴訟に利用する。
5 敵の敵は味方という単純な発想から、与党が困惑することは何でも歓迎する国内勢力。(まあ政治的自由を謳歌できることは結構であろうが、国民はさほど愚かではないと思う)
6 国民が関心を示す話題ならば、なんでも有り難がる無責任な、だぼはぜメディア。(だぼはぜさんには失礼でした、ご容赦を)
これらの推定から、この「決議案」推進で利益を得る真の背後集団が、どの辺にあるか容易に推定できると私は考える。
さて、この「交を伐つ」に対して、日本はどうするか、である。
「決議があったからといって謝罪することはない。決議案は客観的事実に基づいておらず、日本政府のこれまでの対応も踏まえていない」これが安倍首相の公式発言であるが、このままぶれずにこれで押し通すのが今のところ最善であろう。
「客観的事実に基づいておらず」とは「日本帝国軍隊が「慰安婦」として性的奴隷を若い女性に強制したこと」「植民地支配と戦時占領の期間、日本政府は公式に、帝国軍隊の性奴隷にすることを唯一の目的として若い女性の獲得を委託した」等々であろう。
禍々しい言葉の羅列であるが、かつて慰安婦の経験のある女性を、その偽善性と独善を臆面もなくさらけ出して、政治の道具として弄ぶ政治家や評論家、メディアの面々に、こちらが赤面する。
売春婦は、歴史的最も古き歴史と由緒あるビジネスの一つである、とまで持ち上げるつもりはないが、遥か古より、世界中至る所に存在したし、そして今ももちろん、米国にも、ロシアにも、中国にも、韓国にもそして日本にも存在する。
それを黙認(表面上法的規制があっても)するのなら、後は「強制性」だけが残る問題であろう。その「強制性」の全貌が、もし今後客観的に明確になったならば、その段階で、日本は次の行動をどうするか検討すれば良いであろう。
ところで売春婦とは、いろいろその表現を変えて呼称しても、一般的にあまり自慢できる職業とは言い難いであろうと私は感じる。多くは不本意ながら、やむを得ず金のため、そうしたことに身を投じたと思う。
自分の意志はそれを拒否していたのに、諸般の事情でそうなったならば、そこには、何んらかの「強制性」が存在したと推定できよう。
それが、貧困による幼い兄弟姉妹への食事、学費の助けであるか、親の借金弁済の肩代わりか、その他もろもろであったとしても、いまになって慰安婦となったのは、自分が好きでそうしたのではなく「強制」された故と信じ込み、自分の過去を慰撫することは十分理解できる。
そういうことは、「そっと」しておいてやるべきで、華々しく公的場に引きずり出して利用すべき事であろうか。利用している連中のあまりの惨さに目を背けたくなるのは、私が日本人としての感性に捕らわれ過ぎているせいであろうかとも思う。
なんとも、砂をかむごとくの不快さのみが感じられる。