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http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008022902091433.html
2008年2月29日 朝刊
NHKの福地茂雄会長は二十八日、東京新聞などのインタビューに応じた。受信料の値下げについては、収入の推移と合理化の進ちょく次第と説明。必要性は認めながらも「もうちょっと先の問題」と述べ、早期の実施には慎重な姿勢を示した。また、インサイダー取引事件の再発防止策として、すでに報道端末へのアクセスを制限し、記録を長期保存できるようシステムを改善したことを明らかにした。主なやりとりは次の通り。 (近藤晶)
――約二十年ぶりに外部から会長に就任して一カ月。NHKの中に入ってみてどうか。
「ずいぶん(長く)いるような感じ。素直にとけ込めた。前の会社は自己責任で何をやってもよかったが、NHKはやることが法律で決められている。根本的に文化が違う。コミュニケーションがものすごく悪く、縦軸が強すぎる。普段から横のコミュニケーションをとることができれば組織は活性化する。自分も職員食堂には何回も行っている」
――インサイダー取引事件では、情報管理の甘さも指摘された。再発防止策は。
「システム運用上の不備もあるが、記者の倫理観の欠如というのが一番(の原因)。それがシステムの甘さと融合してしまった。システムは、アクセスできる人を制限し、アクセス記録が長期間残るように改善した」
――倫理観の問題については。
「(現行1週間程度の)新入職員の現場集金研修を一カ月ぐらいやる。受信料の重みや倫理観をきっちり教え込むような研修でないと。それから管理職の研修。不祥事を防ぐためにこれをやりますではなく、考えられるいろいろなことをやっていかないと、一つの施策ではできない」
――受信料値下げに関して、経営効率化を図り収支に差額が出た場合は、視聴者に還元する方針か。
「それを今言うのは極めて軽率だと思う。差額が出そうな時には言ってもいいが、そうでない時には期待を持たれるだけ。少なくとも二〇一一年まで地デジ投資に一千億円かかる。これから三年間で、千八百カ所の中継所を造らなければいけない。世帯数の減少や放送会館の耐震対策もある。受信料は安いに越したことはない。見通しがはっきりある段階なら『(差額が)出たら返します』と言えるが、今、分からない段階で言うのはリップサービスだけしているような感じ」
――返せるめどははっきりしていない、と。
「そう。受信料収入の回復が計画通りになるか。一方で合理化ができるのか。その差額が受信料に還元できるというわけだから、一つでも予見通りにならなかったらできない。(還元を目標に置くのは)一年、二年先じゃない、もうちょっと先の問題」
――衛星放送のチャンネル数が多いという批判があるが。
「視聴者が決めること。一つ返したとしたら、それがどういう内容になるのか。それぞれ個性的な番組をしっかり作れば、視聴者は続けてくれという意見が多いと思う。電波は国の宝。内容が、それに堪えられないとなれば固執してはいけないが、今のところ支持されているのではないか。再放送のニーズも多い」
――次期五カ年経営計画に対する考えは。
「五年後の自分たちの職場をこうしたいという夢やビジョンがないといけない。これから五年先は革命的に変わっている。どういうNHKでありたいか、職員に聞いてみたい。まずはビジョンありき。どんな番組がいいか、どんな地域放送がいいかといったことは、その次に出てくる」
――好きな番組は。
「NHKスペシャル、クローズアップ現代、プロフェッショナル。朝ドラもいい」
ふくち・しげお 1934年生まれ。57年、朝日麦酒(現アサヒビール)に入社。99年、代表取締役社長に就任。2000年に同社長兼COO、02年に同会長兼CEO。06年から相談役。07年、社団法人企業メセナ協議会理事長、東京芸術劇場館長に就任。08年1月、NHK会長に就任。長崎大経済学部卒。
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