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Re: 妄信万歳 (「土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。」より転載)/ネット右翼の人のブログ
http://www.asyura2.com/07/hihyo6/msg/392.html
投稿者 ノパサラン 日時 2007 年 9 月 15 日 12:30:13: zjxJG8J6QXQYU
 

(回答先: <橋本弁護士らの煽動発言をたれ流した読売TVの不見識>刑事弁護を考える〜光市母子殺害事件をめぐって(江川紹子さん) 投稿者 gataro 日時 2007 年 9 月 15 日 09:26:02)

付和雷同オツムがらんどう型のネトウヨではなく、思考するネット右翼君もいるんだなと思わせられた稀少な例。内容的にはごく「常識的」なことを言っているにすぎないのだけど、それがすごく真っ当にみえてしまうというのは、それだけ、このクニの意識産業やそれに寄生する言論屋というものが無残な惨状を晒して(「俗情と結託」した単なる「煽り装置」に堕して)しまっているということなのだろう。
やや板違いだけど、関連ということで乞う御容赦。
・・・・・・・・・・・・・以下転載・・・・・・・・・・・・・・
http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20070906/1189027853

[光市事件]橋下徹弁護士にのせられて懲戒請求する前に55

この案件について橋下徹弁護士に否定的な意見を書くと必ず「一審二審では主張してないのに突然差し戻し審になって言い出した」「死刑廃止論者が自分の主張をする場としている」と返ってくるが、果たしてそうなのだろうか。

そういう意見を言う人に言いたい。「あなた」は少なくとも既存のマスコミ報道以外にきちんと弁護人の意見を調べ、また被告人の主張を調べたことがあるのか、と。キチガイ弁護士の言うことなど取り合うほうがおかしいというのなら、すでに思考停止状態だと思われるので、ここから先は読まれないほうが賢明だろう。だが、懲戒請求を行った後で、仮に弁護士会に呼び出されたとする。その際、上記のような発言をしたところで、法的根拠を持たないからと判断される恐れはある。その結果提訴され最高裁判例に基づき懲戒請求権の濫用につき不法行為であるとされる可能性があることについては熟知しておくべきだろう。何より、煽った張本人の橋下弁護士は懲戒請求なんてリスキーなことに手を出してないのがその証左である。(忙しいからだってさ。お笑い種ですな)

旧一審二審において、こういう事実があったとしても、「あなた」はまだ懲戒請求を行うのだろうか。

・被告人は旧1・2審では、訴訟記録の差し入れもしてもらっていなかったので、
記憶喚起も曖昧であり、検察官の主張に違和感を唱えても弁護人に「下手に争って
死刑のリスクを高めるより、反省の情を示し無期懲役を確実にする方が得策」と示
唆を受けたと述べている。

・家裁での調査記録に「戸別訪問は孤独感が背景」「予想外に部屋に入れられ不安
が増大した」「被害者に実母を投影している」「退行した精神状態で進展している」「死者が生き返るとの原始的恐怖心に突き動かされている」「発達程度は4、5歳
レベル」などと書かれている。

・また家裁記録には「劇画化して認識することで自己防御する」とある。そうする
と「ドラえもんが」や「魔界転生」等も、そういう被告人の性癖が路程されただけ
とも言える。

・さらに1審の被告人質問では殺意を否認する供述をし、強姦の計画性は刑事や検
事に押しつけられた、と否認している。

・なお被告人質問は1審で2回、2審で4回ほど行われているが、犯行態様につい
て聞かれたのはわずか20〜30分間、全体の10分の1以下の時間に過ぎない。

・被害者の遺体の法医学鑑定も大きな争点。弥生さんについて「両手で体重をかけ
て締めた」とされているが、片手のみの跡が残っており、舌骨骨折もないから疑問
を提起している。夕夏ちゃんについて「頭上から後頭部を下に叩きつけた」とされ
ているが、頭蓋骨骨折も脳内出血も無いことから疑問を提起している。被告人は
「弥生さんは片手で押さえた」「夕夏ちゃんを叩きつけたというのはない」と述べ
ており、現供述の方が客観証拠と整合する。

・また本村さんを睨んだとされたが、被告人は斜視で(家裁記録にも「斜視であり、
脳器質の異常が疑われる」とある)、目が視線とは別の方を向いている。つまり実
際に目があったときには、どこかほかのところを見ているかのように見える。その
ことも記者会見で説明している。

・また橋下弁護士は「弁護団は国民への説明責任を果たしてない」と主張するが、
すでに5月に陳述し、マスコミにも配布した「更新意見書」*1に書かれている。以
上の理由により、守秘義務違反も生じない。橋下弁護士も、大阪の集会でこれを読
んで以降は、「弁護団の主張自体はもう批判しない。1・2審であれば自分も同じ
主張をしたかもしれない」としている。

・弁護団の中には死刑廃止論者だけではなく、検察出身者も存置論者もいる。また
弁護団が現在までの段階で本件において死刑廃止論を訴えたこともない。

司法について疑問を持つのももっともである。国民感情と判決その他の乖離が見えるという怒りも然りと思える部分もある。だが今回の件は、マスコミ報道に躍らせていると思える箇所がいくつもある。調べれば調べるほど得心できかねる現実にぶつかる。

ここで強調しておくが、私はどんな事情があろうとも、本件の被告人には同情しない。殺す側にどんな理由事情があろうとも、殺される側への弁解とはならないからだ。またこの弁護団の主張がすべて正しいとも思わない。ただ、だからといって、マスコミが偏向報道してよいという理由にはならない。まったく別物である。いろいろ問題が多いといわれている弁護団だが、一審二審において触れられなかった(それが被告人における内心の真実でしかないことは理解したうえであえて書くとするならば)「事実」を掘り起こそうとしていることは間違いない。そこには目を向ける必要があると私は思う。ましてや、懲戒請求という法的手段に出る前には。

怒りの矛先を被告人ではなくなぜか弁護団へ向け、業務負担を強いる前に、少し考えてみてはどうだろうか。憎むべきは罪で、弁護団ではない。そして「あなた」は、マスコミに提出された資料も読まず、その場その場にあわせた、大衆におもねる主張をする弁護士と、調書そのものから見直し、己の主張を遡って調べ耳を傾ける弁護士とどちらがよいと思われるのだろうか。

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