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(回答先: 関西テレビ 捏造の経緯、番組で検証 [産経新聞] 投稿者 white 日時 2007 年 4 月 04 日 12:51:23)
□「あるある」検証番組が明かした真実、伏せた問題 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0704/0704043061/1.php
「あるある」検証番組が明かした真実、伏せた問題 2007/04/04
4月3日午後10時から11時9分のフジ系列全国放送、関西テレビ制作の「私たちは何を間違えたのか……検証あるある大事典」は、テレビならではの迫真性で視聴者に「真実」を伝えたのではないか。
それは、ひとことで言えば、直接の責任者である下請けビデオ制作会社の担当責任者たちが社会人としての品格に欠け、放送を任せてはいけない種類の人たちだということだ。
にもかかわらず、この人たちを精鋭だと言ってはばからない下請けプロダクションの責任者はじめ、それを監督すべき局側責任者も、程度が違うだけの「同じ穴のムジナだ」ということを、検証番組ははっきりと視聴者に伝えたといえる。
テレビとは恐ろしいものだ。局側は良心的に経緯や問題点をまとめてはいるが、アナウンサーの解説や局上層部のコメントにない肝心の問題は、テレビの映像と音声が正直に物語ってくれた。
番組に登場した番組関係者の品格に欠ける姿やもの言いが、関西テレビの看板番組は、放送事業者の自律性を全く自覚しない集団に任されて、道を誤ったという「真実」を赤裸々に露出してくれた。
しかも、社内アンケートの中にあった「天罰」ということばが象徴しているように、同じ様なことは、制作現場のいたるところにあり、いつ、何が起こってもふしぎがない、構造的な組織疲労が広がっていたことをうかがわせる。「天罰」とは、人ごとではない、自分たちのことだという、正直なうめきと読めた。
検証のまとめは、法律を守り、チェックをきちんとする組織改革を、ということだったが、これで出直しますと締めくくられても、視聴者は納得できなかったのではないか。
関西テレビが設けた第三者委員会の専門家たちからは、「当事者としての自覚」(放送を何百万が見ていることへの責任感と自律)がないこと、「事実を検証・取材する能力」が組織的に欠けていること、「高視聴率のためには面白くなければ」と制作者の倫理観が麻痺していたこと、などが「ねつ造」を招いたという指摘があった。
それぞれ、その通りなのだが、検証番組がはっきり検証しなかった重要な問題がある。品質管理が難しい番組制作の外注・下請けを、このまま続けるのか、社員ディレクターが直接制作する番組を増やすか、という問題だ。
元請けが請けた額の4分の1(検証番組の数字)の制作費で、事実の発掘から、提案、構成、取材・出演交渉、取材撮影、編集、スタジオ収録など、2か月に及ぶ制作に、多くの人手と機材を投入する現場制作会社の凄惨な現実は、検証番組を見た素人でも想像がつくはなしだ。「証言」させられた「孫請けディレクター」の反省の弁は、むしろ判官贔屓の大衆に、改めて、民放業界の理不尽な実態を印象づけたのではないだろうか。
民放は外注を続ける中で本体の合理化を進め、もはや社内には制作能力がほとんどないのではないか。だとしても、従来のままではすむまい。民放業界全体の収益構造の大改革を伴う問題だ。
番組の外注化を本格的にすすめた先駆者はフジテレビだ。
そのフジテレビの系列局から不祥事が起こり、改革の火の手が上がったというのも、皮肉なことだ。フジテレビの責任も大きいといわなければならない。
検証番組でコメントした今野勉氏が、「あるある」の現場担当者がジャーナリストでも放送マンでもないことを鋭く指摘していた。
今回露出した民間放送業界の構造的な欠陥の亀裂は深い。
(桜木七郎)
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