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(回答先: 日本をアメリカの経済奴隷にしたのは誰か。アメリカの圧力ので大店舗法なるものを改悪し商店街を潰したのは小沢です。石原慎太郎 投稿者 TORA 日時 2007 年 10 月 31 日 13:08:04)
原油、ウォン、物価のトリプル高に負けず
原油価格、ウォン相場、物価のトリプル高が韓国経済を脅かす中、輸出と貿易収支が予想外の好況に沸いている。通常ウォン高は輸出を減らし、原油高は輸入を増やすため、貿易収支の悪化要因となるが、こうした経済の常識は今の韓国経済には通じないようだ。
韓国銀行は30日、9月の経常黒字が24億2000万ドル(約2777億円)となり、昨年11月以来10カ月ぶりに過去最高を更新したと発表した。
◆新興市場の好況で輸出増加
経常黒字を牽引したのは輸出だ。9月の貿易黒字は8月を9億ドル以上も上回る38億4000万ドル(約4407億円)に達した。金額ベースで9月の輸出は秋夕(チュソク、韓国の旧盆)の影響により前年同月を0.9%下回ったが、同月を除くと年初来、毎月2ケタ台の伸びを示している。
原油価格、ウォン相場、物価のトリプル高にもかかわらず、輸出が好調な理由は何か。専門家は世界経済が米国とのディカップリング(分離)傾向を強めていることに答えを求める。
世界経済の3大軸の一つである米国経済は減速しているが、残る二つの軸である中国と産油国などエマージング・マーケット(新興市場)が前例のない好況に沸いており、韓国をはじめとする輸出国に機械、化学製品などの輸出需要が生まれているとの見方だ。
産業研究院の辛鉉秀(シン・ヒョンス)研究委員は、「原油価格など原材料価格の上昇を主導しているのは、中国やインドなど開発途上国だが、これらの国々は高成長で生じた所得を経済開発に再投資しており、原油高が世界経済に与える影響を吸収する効果を生んでいる」と分析した。
皮肉にも米国経済の不振とドル安が新興市場にはむしろ好材料となるわけだ。投機資金がドル離れを起こし、原油や原材料市場に流れ込んでいるため、原油、穀物、原材料相場は高騰している。
これにより、中東などの産油国、中南米、東南アジアなど原材料資源を保有する国々が漁夫の利を得ており、世界経済の新たな原動力になっている。
◆輸出好調の持続は未知数
韓国がこれまで推進してきた輸出先多角化戦略が、世界経済のパワーがシフトしたことによって本格的に効果を上げている。
韓国銀行によると、今年1−9月の対米輸出は前年同期比4.8%増にとどまったが、対中輸出は同16.2%、対中東、中南米輸出はそれぞれ同36.2%、22.3%の伸びを示した。
米国一辺倒だった韓国の輸出は2000年を契機に大きく変わった。同年には韓国の輸出全体に占める対米輸出の割合は21.8%に達したが、今年は12.5%まで低下。一方で、対中輸出の割合は22%まで高まった。
さらに今年に入ってからは、中東、東南アジア、中南米に対する輸出比率の上昇が目立つ。特に対中東輸出の比率は昨年の4.4%から5.3%にまで高まった。
しかし、問題は現在の好調な輸出が今後も持続するかどうかだ。サムスン経済研究所の丁文建(チョン・ムンゴン)副社長は、「時が経つにつれ、原油高、物価高などコスト上昇による影響が出てくる。長期的には2ケタ台の輸出の伸びが続くかどうか疑わしい」と慎重な見方を示した。
インフレが拡散すれば、各国は利上げに動くことが避けられず、貿易相手国の景気が減速し輸入需要が減れば、韓国の輸出にも悪影響が及ぶことになる。
李志勲(イ・ジフン)記者
パク・スチャン記者