★阿修羅♪ > 国家破産53 > 171.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: G7閉幕、市場混乱による世界経済の減速に言及 [ロイター19日] 投稿者 XL 日時 2007 年 10 月 21 日 21:20:51)
[ワシントン 20日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は20日、ワシントンで国際通貨金融委員会(IMFC)を開き、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題を背景とした金融市場の混乱が今後の世界経済を減速させるとの見通しを示し、世界経済の下振れリスクは上昇しているとする声明を採択した。
声明では、金融政策運営について、一次産品価格上昇と成長下振れリスクのバランスを見ながら、物価の安定を図る必要があると指摘した。
IMFCの次回会合は2008年4月12日にワシントンで開催する予定。
IMFC声明のポイントは以下の通り。
<世界経済と金融市場の見通し、リスクおよび政策対応>
・最近の金融市場における混乱は、今後の成長を減速させると見込まれ、下振れリスクは上昇。適切なマクロ政策の重要性を強調。市場機能の維持に留意。新興市場国・途上国の抵抗力を歓迎。
・金融市場の機能維持のため、中央銀行が重要な役割。金融政策は、一次産品価格上昇と成長下振れリスクのバランスを見ながら物価安定を図る必要。
・今回の教訓を学び、再発防止のため協力を継続。金融革新と証券化はメリットとともに新しい課題をもたらした。
・各国当局と国際機関などはリスク管理や流動性などについて協力して検討。次回会合で成果を総括。
・IMFが金融セクターへの専門性を高めて将来の課題を特定するよう要請。ソブリン・ウエルス・ファンド(SWF)に関するIMFの作業を歓迎。
・高齢化に対応するため、野心的財政改革プランが必要。グローバル化の機会を活用した構造改革、特にサービス産業の自由化などが大切。不均衡是正のため、教育・雇用創出・税制設計・セイフティーネットが重要。
・世界的不均衡に対する戦略(2007年春)の継続を要請。
・ドーハラウンドに進展がないことを懸念。
<IMFの中期的戦略の実施、今後の優先事項>
・IMFのクオータ改革について、GDPの比重を大きくすること、購買力平価と圧縮(コンプレッション)が役割を果たすべきと考慮。増資規模は10%規模、基礎票は少なくとも倍増。今回の改革の結果、新興市場国と途上国の投票権は全体として増大。2008年春までにパッケージのすべての要素につき合意するよう理事会で作業。
・歳入と歳出双方がIMFの財政を持続可能とすることに貢献する必要。IMF全体で優先順位付けをして一層の効率化と節減の必要。2008年春の会合までに理事会が具体的な歳入歳出の新しい枠組みを構築。
・本年6月に採択された二国間サーベイランスの新決定を含め、IMFサーベイランスを強化させる取り組みの進ちょくを歓迎。
・新興市場国への取り組みは優先順位が高い。新インスツルメントの制度設計に関し、理事会に作業継続を要請。
・低所得国との関係では、IMFの役割を明確化。被債務救済国がその便益を享受し、新たな過剰債務を累積するのを避ける必要。重債務貧困国(HIPC)への訴訟増加を懸念。リベリアへの債務救済の財源確保を慫慂(しょうよう)。
・低所得国に関する業務を含め、IMF・世銀の協働に関するマネジメント行動計画を歓迎。
© Reuters 2007. All rights reserved.
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-28445720071021