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来週の日経平均は波乱含み、マネーの波が翻弄か
2007年 09月 22日 14:17 JST
[東京 21日 ロイター] 来週の東京株式市場は、引き続き波乱含みの展開が予想されている。9月期末週で国内勢が積極的な取引を見送るなか、米利下げによって再び活発化している投機的マネーが東京市場を翻弄(ほんろう)する可能性があると警戒する声が多い。
来週の日経平均株価の予想レンジは、1万5700円─1万6600円。
<米利下げで投機的マネーが復活>
サプライズとなった18日の米連邦準備理事会(FRB)による0.50%利下げは米サブプライムローン(信用度が低い借り手向け住宅ローン)問題による信用収縮不安を後退させた半面、沈静化していた世界の投機的マネーを再び勢いづかせるという「副作用」(三菱UFJ証券・投資情報部長の藤戸則弘氏)をもたらした。国際商品市場にマネーは流れ込み原油は最高値、金は28年ぶり高値を付けている。
再来週4日の欧州中央銀行(ECB)理事会は金利を据え置くとの予想が大勢だ。「インフレは懸念されるが、信用不安の懸念があり利上げはできない。各国の中央銀行は非常に難しい政策運営を強いられる」(国内証券投資情報部)。当面金融緩和状態は継続され、世界的なマネーの波は来週以降もマーケットを席巻する可能性が高い。
こうしたなか、日本の株式市場は9月中間期末を迎え「国内の機関投資家は買えない状況」(別の国内証券調査部)。海外マネーの動向が東京市場を左右する展開が続く見通しだ。
<主役欠く東京株式市場>
では上下どちらに振れる可能性があるのか。上振れるとみる向きは多くない。その理由のひとつは相場のけん引役に欠けるためだ。商品市況の高騰を背景に鉄鋼や非鉄、海運などの資源関連株が人気を集めているが、商品価格の高騰は原材料価格の上昇につながりハイテク企業など企業収益への圧迫要因となる。
また、三菱UFJニコス(8583.T: 株価, ニュース, レポート)の赤字見通しに端を発してノンバンク株、引いては大手銀行への収益への懸念も浮上している。インデックス指標への寄与度が大きい銀行株もさえない展開が続くとみる声も多い。
アジアマネーがここ最近買い超しているとの観測も聞かれているが、相場の流れを変えるほどのものとはなっていない。「欧米系の投機マネーの動きはドラスチックで、一度動き出すと流れを止められない」(国内投信ファンドマネージャー)ためだ。
<経済指標は週末に集中>
主要な経済指標の発表は週末に集中しており、週の大きな材料とはなりにくい。国内では、8月鉱工業生産速報や8月全国消費者物価指数が28日の発表、米国では8月米新築1戸建て住宅販売が27日、8月米個人所得・消費支出が28日の発表となっている。
25日の組閣については「現内閣メンバーから小幅な変更になるのではないかとみられており、特に注目されていない」(準大手証券情報部)という。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-28008820070922