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(回答先: 悪魔的インフレ政策は本当に国民に迷惑なのか? 日々一考 投稿者 TORA 日時 2007 年 9 月 11 日 08:59:40)
同じようなことに興味を持っている諸兄に恐れながら私の意見をお聞きください。
現在のデフレ状況は、第1に資金量が生産能力より極端に減った結果、生じています。それ故これを解決する方法は、資金を消費者側、需用者側に供給する必要があります。これがうまく実現すればデフレは解消するわけです。日本の失敗あるいは全世界の経済学者の失敗は、デフレからうまくインフレにする方法を知らなかったという現実があります。経済理論にはそれが載っていないからです。ケインズにしろ、アダムスミスにしろ、マルクスにしろいずれも正常な経済状態を分析しているにすぎません。その結果デフレにもかかわらず、景気を回復させるためという理由で、低金利政策や、企業優遇政策を採ってきました。それが逆にデフレを促進するという結果を招いています。これが今までの経済学者が知らないことです。デフレは資金が著しく減った結果、貯蓄がありません。それ故企業が生産量を増やしても誰も買わないのです。これがケインズが分析した有効需要の法則と違う点です。資金が少ないところにたくさん生産物を供給すると返って競争から価格が下がるという現象が起こり、付加価値に対して十分に価格で評価できなくなります。これがデフレの特徴です。
おっしゃるとおり日本は物価が下がり名目GDPが非常に低くなり、実質GDPがわずかながらも伸びています。これは今の政府の低金利政策と企業優遇策がデフレでは返って物価が下がる政策になっているからです。このからくりがわからないとデフレ下での正しい回復策はとれません。
デフレで実質成長率を強調した政策は破綻を招きます。デフレでの正しいインフレ策はすなわち資金を消費者側に増やすと言う正しい回復政策は、名目成長率を政策の指針に採り、
高金利にする必要があります。さらに年金保険料を少なくしたり、年金の支払いを増やす、消費税を下げるなど消費者側へ資金を供給し、企業の売り上げを伸ばす必要があります。
デフレにおいて企業が必要なのは、融資ではありません。売り上げなのです。売り上げがあれば企業は金利負担を克服できます。これが2千0年からやっておく政策だったのです。
今の最大の問題は経済学者、政策担当者が、この正しいインフレ策に頭を変えられるかにあります。今日本は格差問題で、弱者救済の手をいろいろ考えていますが、これが瓢箪から駒的に、資金が消費者側に少しでも回れば、おもしろいでしょう。
一方で消費税増税などのデフレ推進策を採ろうとしています。この混乱がデフレから回復し得ない所以です。
本来デフレから解消されるまで消費者側に資金を供給し続けなければならないのがデフレのインフレ政策なのです。
悪魔的なインフレ政策は、これがデフレ下の低金利政策や企業への過剰融資政策、あるいは成長力を伸ばす政策であれば、本当に国民に迷惑な政策になります。今の日銀、現政府、小泉政権下の政策は、首尾一貫した悪魔的インフレ政策をとりました。彼らは首尾一貫しているので余計に悪くなっているわけです。取り急ぎ
http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/またはデフレインフレの一般理論参照のこと