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(回答先: 欧州中銀が利上げ、4%に インフレ警戒、3カ月ぶり【東京新聞】 投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 6 月 06 日 23:15:05)
ECBが0.25%利上げ、今後も追加利上げ行う構え示す (ロイター)
2007年6月7日(木)07時03分
[フランクフルト 6日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は6日の理事会で、主要政策金利である定例買いオペの最低応札金利を予想通り0.25%ポイント引き上げ、4.00%とした。さらに、景気が力強く拡大する中、今後もインフレ抑制に向け追加利上げを行う構えを示した。
一方、今後の利上げの時期や幅について、トリシェ総裁は多くを語らず、市場では今後の金利動向をめぐり不透明感が広がった。
今回の利上げで政策金利は2001年9月以来の水準に上昇。ECBは、限界貸出金利(上限金利)と中銀預金金利(下限金利)も、それぞれ5.00%、3.00%に引き上げた。
トリシェ総裁は理事会後の声明で、金融政策はこれまでの利上げを経ても「引き続き緩和気味(still on the accommodative side)」と指摘、利上げ局面はまだ終了していないことを示唆した。ユーロ圏の10年物債券利回りは4.5%を超える動きとなった。
ベアー・スターンズの欧州エコノミスト、デビッド・ブラウン氏は「総裁会見の全般的な内容から判断すると、引き締めバイアスは依然存在しており、金利上昇を示唆していると思う。総裁発言のトーンは引き続きタカ派的」と話した。
総裁は、インフレリスクを「注意深く監視(monitor closely)」すると述べた。これは通常、少なくとも3カ月後の行動を示唆する文言。総裁は同時に、事前にコミットすることはないといつもの言葉を繰り返した。
これまで多くのエコノミストが4%の金利は中立的水準とみていただけに、今回「緩和気味」との文言が踏襲されたことはサプライズとして受け止められた。
一方「金利は穏やか(moderate)」との表現は今回用いられなかったほか、この日発表されたECBスタッフ予想で来年の経済成長見通しが若干下方修正されたことで、サプライズは一部和らいだ。
ECBスタッフ予想では、08年のインフレ見通しが1.4%─2.6%に据え置かれた。中間値は2%。為替市場では、ECBがこれまでの一部ディーラー予想ほど利上げしない可能性があるとして、ユーロ/ドルが1.35ドルを割り込んだ。
一方、原油高を背景に07年のインフレ見通しは上方修正。中間値は前回の1.8%から2%に引き上げられた。07年のユーロ圏実質成長率予想は、前回の2.5%から2.6%に小幅上方修正されたが、08年の成長率予想は反対に、前回の2.4%から2.3%に小幅下方修正された。
<時間軸は不明>
ウニクレディトのエコノミスト、マルコ・バッリ氏は、予想をみるかぎり、ECBは引き締め過程にあるものの、引き締めの時期や程度に関する見通しは示されていないと指摘。「全般的にECBは9月に0.25%利上げを行い、12月に再度0.25%利上げを行うとみられる。ECBとしてはもっと利上げしたいところだろうが、市場ですでに政策金利(見通し)をかなり織り込み直したため、前もってコミットすることは望まないだろう」と述べた。
こうしたなか、一部アナリストからは9月利上げを疑問視する見方がでている。トリシェ総裁は、現時点で8月の休暇時期に理事会メンバーが実際に会って討議する理由はないとしているが、ECBが利上げするとなれば、1カ月前から市場に入念な備えを促すからだ。
バークレイズ・キャピタルの欧州エコノミスト、ジュリアン・キャロウ氏は、ECBは今回「緩和気味」の使用と「穏やか」の撤回、同時に市場にでている年内の4.25%への利上げ見通しにお墨付きを与えなかったことで、まちまちのメッセージを送ろうとしているようだと指摘。「ECBとしてはおそらく多少準備しておくことを望んでおり、したがって9月の利上げはない可能性がある」と語った。
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=07reutersJAPAN263152