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(回答先: G8財務相会合 独り勝ち欧州と日米、経済覇権めぐり争い【産経新聞】 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2007 年 5 月 20 日 23:55:50)
[ポツダム 19日 ロイター] ドイツのポツダムで開かれた主要8カ国(G8)財務相会合では、18日に発表された人民元の対ドル相場の変動幅拡大を歓迎しつつも「通貨の一段の柔軟化」を求めることで足並みをそろえた。他方、足元で再び目立ち始めた円安への批判は表面化せず、G8声明で為替への言及もなかった。
マーケットの受け止め方次第では円安が加速するリスクもあり、円キャリートレードが再膨張する芽が残されたとも言えそうだ。
「G8は6月のサミットの予備会談みたいな形のもの。中央銀行総裁も入っておらず、為替レートの問題はあまり議論にならなかった」と、尾身幸次財務相が会合を終えた後の記者会見で答えたように、今回のG8は6月のハイリゲンダム・サミットの前哨戦という色彩が濃く、あえて為替問題を議論する場にはならなかった。
最近のユーロ高/円安の強まりから、貿易面でマイナスの影響を受けているとみられるユーロ圏の大国・ドイツのシュタインブリュック財務相と尾身財務相との会談でも、経済情勢の一環として為替は話題には上ったものの「あまりシリアスな話にはならなかった」(尾身財務相)という。財務相同士の会談や共同声明、外為市場での円安とユーロ高の進展への懸念は表立ってはまったく示されない形で、G8は閉幕を迎えた。
しかし、G8開催と重なるタイミングで中国人民銀行がドルに対する人民元の変動幅を拡大と、政策金利の引き上げを発表したことについては、多くの国が「大いに歓迎すべきこと」と表明した。同時に変動幅が0.3%から0.5%に拡大してもG8諸国は「さらに柔軟性を高めてほしいという点でも意見が一致している」(尾身財務相)といい、日本だけでなく、ドイツのシュタインブリュック財務相、カナダのフラハーティ財務相から同じようなコメントが相次いだ。
人民元のドルの変動幅拡大が発表になった直後の為替市場では、ドルやユーロを初めとする通貨に対して円が全面高となり、ドル/円は121円前半から120円後半、ユーロ/円は163円後半から162円半ばまで急落した。だが、取引の主体が18日NY市場へと移るにつれ、ドル/円、ユーロ/円ともに中国の発表前とほぼ同じ水準まで値を回復した。
バンク・オブ・アメリカ、為替資金部、シニアエコノミストの藤井知子氏は「対ドルの変動幅が0.3%から0.5%へ広がったが、それ以外の通貨に対しての変動幅はこれまで通りで、対処としては小出しな印象だ」としつつも、利上げがほぼ同時期に実施されることなどがサプライズとなり、円が買われたと分析。そのうえで円高の持続性は「利上げをきっかけに株価が調整すれば、円キャリトレードの解消につながる可能性もあるため、利上げによる中国株を含む世界的な株価動向への影響を見極める必要がある」と指摘している。
外為市場には、G8の開催前から、円安批判がG8で表面化しないなら「週明けのマーケットで円安が進む可能性がある。122円前半を突破すると、円キャリー取引の膨張を伴いながら、円安が加速するリスクがある」(国内主要銀の関係者)との見方が出ていた。2月のG7で一方向への取引加速のリスクを指摘され、一部のヘッジファンドは円キャリー取引の拡大を手控えてきたとされる。そうしたリスクマネーを扱う参加者の動向が変化するかどうかも、週明けのマーケットのポイントになりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070520-00000437-reu-bus_all