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(回答先: 1−3月期GDP、年率2.4%成長 【在野のアナリスト】 投稿者 愚民党 日時 2007 年 5 月 18 日 04:25:18)
GDP速報 内需の両輪に先行き不安が残る(5月18日付・読売社説)
緩やかな景気拡大が続いていることを示す数字だが、先行きは決して楽観できない。
1〜3月期の国内総生産(GDP)実質成長率は前期比年率2・4%と、9四半期連続のプラス成長になった。昨年10〜12月期の同5・0%に続き、1%台後半とされる日本経済の潜在成長率を上回った。
だが、このまま安定的な景気拡大が続くかとなると、疑問符が付く。
企業の設備投資は、前期比0・9%減と5四半期ぶりにマイナスに転じた。情報技術(IT)分野の在庫調整や、自動車販売の低迷などで、生産が減速しているためだ。
好業績を背景に、企業の設備投資意欲はなお根強いと見られるが、高水準の投資が続いてきただけに、息切れしてもおかしくない。今後の米国経済の動向などによっては、設備投資は景気の牽引(けんいん)役を果たせなくなる心配がある。
1〜3月期は、設備投資の落ち込みを個人消費がカバーした。暖冬で外食や飲料販売が好調に推移し、10〜12月期に続いて前期比プラスになった。
ただ、依然として賃金の伸びが低迷している下では、消費の好調さもいつまで続くか、不透明感がつきまとう。
輸出は、米国向けの減速を中国などアジア向けの増加が補って、1〜3月期は前期比3・3%増と、高い伸びを記録した。GDP伸び率に対する寄与度は、外需が内需を大きく上回り、成長は外需に支えられた面が大きい。
内需の両輪である設備投資、個人消費の先行き不安を払拭(ふっしょく)できるかどうかが、景気拡大持続のカギを握る。
生活実感に近い名目成長率は、年率1・2%と実質成長率を再び下回った。物価動向を示すGDPデフレーターも、前年比マイナスが続いており、政府が目標としていた2006年度のデフレ脱却は達成できなかった。
03年度以降は、2%程度の実質成長が続いている。潜在成長率より高い成長が続けば、需要が供給を上回って、物価や賃金が上昇するのが普通だ。
だが、最近は物価、賃金とも改善が足踏み状態だ。3月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は前年同月比0・3%下落とマイナス幅を拡大した。
景気拡大が続いているのに、物価や賃金が上がらないのはなぜか。民間エコノミストには、物価上昇にはもっと高い成長率の実現が必要との見方もある。
日銀は、経済のグローバル化などで物価が上がりにくくなっていると説明するが、こうした点の分析を深め、脱デフレを確実にする方策を探る必要がある。
(2007年5月18日2時7分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070517ig90.htm