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http://www.janjan.jp/living/0702/0701310209/1.php
企業に見放され、家族にも見放された“新たな形のホームレス”が増えているという。名付けて“ネットカフェ難民”。アパート代を払えず追い出された若者が1日契約の派遣の仕事に出かけながら、毎日のねぐらにネットカフェを利用しているという。先日放送された『NNNドキュメント‘07(日テレ系)』で彼らの生活が映し出されていた。
必需品はケータイ(派遣会社との連絡)、コインロッカー(荷物の預け)、そして、ネットカフェ(低料金での宿泊)である。だが「体を伸ばして眠りたい」と、ある10代後半の女性はつぶやいていた。
『ネットカフェ難民 漂流する貧困者たち』1月28日深夜(関東地区)
【社会のあちこちで目に付く格差の広がり。生活困窮者を支援するNPOや生活保護ケースワーカーの間で最近話題になっているのが“現住所・ネットカフェ”という若者たちだ。(中略)バイトを転々として食いつなぎ、健康や将来の不安を抱えながら希望が見つからない若者たち】と、番組ホームページで紹介されている。
(『NNNドキュメント』のHP)
(漫画喫茶でパソコンブースの導入が進んでいるため、「ネットカフェ」と「漫画喫茶」は同義語として用いられる場合が多い。)
参考:ネットカフェ
参考:ネットカフェ難民(はてなダイアリー)
この番組に対しての感想や意見がブログにもかなり集まっています。【日本はいくら格差が進んだといっても、他の国々に比べれば、衣食住で困ることはなく、経済的には豊かな国だとずっと思っていたが、その考えがくつがえったし、同時にホームレスという概念についても考えが改まった。】と、少なからずショックを受けた視聴者の方たちが多かったようです。
(小説家と文学部の重要な仕事)−Blog)
そして、【放送で登場していたのは、親には頼れないという、28歳の男性・10代の女性、30代の男性ら。日雇い派遣に向かう時はコインロッカーに大きな荷物を預けて仕事へ。そしてまたネットカフェで寝泊り……体は伸ばせないそうです。辛い。仕事がない日もあるそうで、そういう日は公園のベンチで過ごすそうです。そんな毎日。もし、病気になったらどうするんだろう?
そういう若者が増えているというのです。「そんな風になるのはそいつの根性がないからだ!やる気がない本人が悪い」と思われる方もいるかもしれませんが、それだけでこの人たちはここまで落ちてしまうのでしょうか?これがアメリカ色の格差社会なのか?なんだか怖くなってきました。日本ってこんな国だったんだ……不況といえど表面上は豊かに見える日本、このままでいいのか?】と、(グルメ倶楽部【B】)さんは変貌する社会の矛盾を捉え改善策を求めているようです。
ブログにはこのような見方・意見が多数見受けられました。が、一方まったく正反対の見方をしている人もいます。
【ビックリした。現代の若者たちの甘えの構造がここまでヒドイものになってるとは。それにもましてこの番組を制作した側が、まるでこいつらを被害者であるかのように扱っていることにたいして不愉快になった。(中略)この番組に出ているネットカフェホームレスとかいう連中は、ようするに我がままを通した結果住む家を無くした。たったそれだけのことだ。(中略)いったい何でこんな姿勢の番組が作成されるのかも非常に問題だ。やっぱりテレビ製作に関わる人間はエリートばかりなので、一般の人間がどれだけ苦労して普通の生活を維持しているか想像もつかないのだろう】
このように(猫マイルドの日記)さんは番組制作者に対して激怒しています。
また、番組内ではハローワーク(職業安定所)を通してある工場に派遣された男性の事例も紹介していました。【求人票に『寮費コミ、月給25万』って書いてたから行ったら、実際は『寮費2.5万を引かれて月給15万、しかもそこからイキナリ首宣言された』とか】と、(東方@咲夜の日記)さんはこのことを『偽装派遣』と称し怒っています。
さて政府は「景気回復」を謳い、首相は「美しい国」に誇りを持っているようですが(?)、しかし、私たちの仕事・生活を取り巻く環境は年々厳しくなっているようです。非正社員の大幅増加、ワーキングプア、国保の引き上げ、年金不安等数え上げたら際限がありません。一体誰のための政治なのかと私も首を傾げてしまいます。そして、今、ネットカフェ難民の出現です……。最後に彼らと同じような生活を過去にしていたと言う方のブログを紹介したいと思います。
【番組に出ていた女の子が、ノートに「我慢する」と書いていたのが印象的だった。これ以上悪くならないように、上に上がれるようになるためにノートを何度も読むということを言っていた。私もかなり昔だが東京でフリーターをして過ごしていた。安定したコンピューター会社を去り、自ら外の世界に飛び込まなくてはと不安定な毎日を選んだ。
当時はネットカフェなんてのは無い代わりに深夜喫茶だとか、映画館・クラブ・はたまた公園に段ボールでネグラを作ったりして夜が過ぎ去るのを待った。アルバイトも同じように派遣会社へ電話をし、現場の住所を言われ、朝早くから夜遅くまで言われたとおりなんでもこなした。】と、(CAFÉ BLACK BooSTER! )さんは、ご自身の経験を話した上で、【ネット難民と呼ばれる人が置かれている立場、苦しみ、その状況が私にはよくわかる。観ていて思わず涙ぐんだ。ちょっとしたきっかけで誰でも落ちていく可能性はあるのだ。(中略)
運よく現在どうにか定職があり結婚して子供もいて、車もあって家も温かい布団もある。どうにか這い上がったわけだ。どうか今辛くて、逃げたくて死にたいと考えている人達、頑張って欲しい。必ずどこからか光がさす時がくると思うから……そこからどうにかなる時だって来るのだから……】と、心の底から励ましています。
関連サイト:(自立生活サポートセンター・もやい)
(志鎌誠)