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「為替」 米株式急落でドル・円年初来安値更新も強いISMに下げ渋る116.96円/154.55円／ニューヨーク外国為替市場概況
3月2日7時37分配信 フィスコ
「米株式急落でドル・円年初来安値更新も強いISMに下げ渋る116.96円/154.55円」
ニューヨーク外為市場概況 2007年3月2日（金曜日）−株式会社フィスコ 平松 京
子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:30JST 「米株式急落でドル・円年初来安値更新も強いISMに下げ渋る116.96円/154.55円」
【ロンドン市場概況】
1日のロンドン外為市場では、ドル・円は、ショートカバーのドル買いで118円10
銭から118円46銭まで上昇後、米系証券らのドル売りで117円97銭まで下落した。ユ
ーロ・円は156円23銭から156円75銭まで上昇後155円96銭まで下落した。イギリスの
2月製造業PMIが予想を上回ったことなどからポンド買いが優勢になり、ポンド・ド
ルは1.9591ドルから1.9643ドルまで上昇、ユーロ・ポンドは0.6753ポンドから
0.6729ポンドまで下落した。ユーロ・ドルは1.3214ドルから1.3241ドルで小動きと
なり、ドル・スイスは1.2180フランから1.2204フランで取引された。
【経済指標】
ユーロ圏・2月製造業PMI：55.6（予想55.6、1月55.5）
英・2月製造業PMI：55.4（予想53.0、1月53.2←52.8）
ユーロ圏・2月消費者物価指数速報：前年比+1.8％（予想+1.9％、1月+1.9％）
【要人発言】
温家宝中国首相
「国有銀行の改革が完了するには、5年以上かかる」
「安定的な中国株式市場のための基盤は、まだしっかりしていない」
「外貨準備運用のリターン向上を目指す」
「人民元改革は、経済・社会情勢・中国企業の能力次第」
「海外に投資する中国企業への財政的な支援を強化する」
渡辺財務官
「日本経済の回復、民間部門主導で持続可能」
「日本政府は日銀に信頼を置いている」
「円キャリートレードと、その巻き戻しの影響を注視している」
「日本の金利はノーマルな水準に戻っていく」
「円キャリートレードの規模、1兆ドルではなく数十兆円に近い」
「キャリートレードの急激な巻き戻しは混乱を越し得るが、簡単には巻き戻せな
い」
「G7で議論したように投資家は油断すべきでない、双方向のリスクを認識すべき」
「短期間の急激なキャリートレードの巻き戻しはネガティブインパクト与える」
「香港・上海株式市場の下落は中国経済への警戒感を反映」
「G7各国は株式市場の混乱は長期化する可能性は低いとの認識共有」
「為替は経済のファンダメンタルズを反映すべき」
「今週の為替の動きは円キャリーの巻き戻しではない」
「日本の外貨準備の構成を変えるつもりはない」
ロマックス英中銀副総裁
「英中銀の1月利上げに反対したことは、後悔していない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：117円58銭、ユーロ・ドル：1.3234ドル、ユーロ・円：155円54銭、ポン
ド・ドル：1.9638ドル、ドル・スイス：1.2172フラン
【ニューヨーク市場概況】
月初のニューヨーク外為市場では、ドル・円はアジア株式市場の戻りの鈍さを嫌
気した米株式市場の大幅下落に円キャリートレードの手仕舞いが加速し117円79銭か
らストップロスをつけて116円96銭まで下落したが、予想を上回る米ISM製造業指数
を好感して株価が下げ幅を縮小した事に伴い117円60銭前後に反発して引けた。
ユーロ・ドルは好調な米経済指標を受けたドル買いや、ユーロ・円下落に絡む売り
に1.3235ドルから1.3155ドルまで下落したが、ユーロ圏金利先高観に伴う押し目買
いに1.3185ドル前後に戻して引けた。ユーロ・円は円キャリートレードの手仕舞う
売りが継続することで155円64銭から154円55銭まで下落した。ポンド・ドルは
1.9645ドルから1.9555ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2147フランへ下落後
1.2237フランまで反発した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率：60％←58％ / 9月利下げ確率：100％←80％（4.75％までの確率
53％←51％）
【原油市場】
原油相場は続伸し、昨年12/22以来で初めて終値で62ドル台にのせた。本日は原油
市場固有の手掛かり材料は乏しかったものの、荒い値動きで始まった米金融市場の
落ち着きに伴うリスク回避の動きの後退を受けて買い戻された。NY原油先物価格は
60.80ドルから62.40ドルまで1.5ドル以上反発し、62.00ドル（前日比+0.21ドル、
+0.34％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。世界的な株安が続いている事が嫌気され、ダウは寄り付き直
後から200ドルを超す下げとなった。しかし午前10時に発表された2月のISM製造業指
数が事前予想を上回る52.3となった事から買戻しの動きが強まり、引けにかけて下
落の大半を回復する展開となった。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇す
る一方で不動産・半導体・小売に売られる銘柄が目立った。調査会社ガートナーが
2007年の半導体の売上に控え目な見通しを示した事でインテル（INTC)やAMD（AMD）
など半導体関連銘柄が下落。一方でオラクル（ORCL)はソフト会社のハイぺリオン
（HYSL)の買収を発表して両社とも買われた。またアップル（AAPL)はモルガンスタ
ンレーが利益見通しを引上げて2.9％高となった。ダウ構成銘柄ではGM（GM)が好調
な２月の売上を発表したものの、売りに押された。結局ダウは34.29ドル安の
12,234.34、ナスダックは11.94ポイント安の2,404.21で取引を終了した。本日、短
期的な安値を付けたとの見方は多いものの、引き続き調整局面に対する警戒感は強
い。
【通貨オプション】
オプション市場では、年初来安値を更新する相場を受けて買いが優勢となってい
る。1週間物は8.775％から9.850％、１ヶ月物は8.250％から8.550％、3ヶ月物は
7.475％から7.975％、6ヶ月物は7.325％から7.625％へそれぞれ上昇している。1年
物は7.250％で昨日と同水準で取引されている。
リスクリバーサルでは、ファンド筋の更なる円キャリートレードの手仕舞いや、日
本の会計年度末に向けたレパトリに伴う円先高観を受けて、円コール買いが強まっ
た。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.350％から＋1.500％、3ヶ月物は
+1.400％から+1.500％、6ヶ月物は+1.375％から+1.475％へそれぞれ拡大した。
個別では本邦輸出筋などの本年度目標水準である115円、114円50銭ストライクオプ
ションの買いが目立っていた。
【経済指標】
米・前週分新規失業保険申請件数：33.8万件（予想32.5万件、前回33.1万件←33.2
万件）
米・1月個人所得：前月比+1.0％（予想+0.3％、12月+0.5％）
米・1月個人消費支出（PCE）：前月比+0.5％（予想+0.4％、12月+0.7％）
米・1月コアPCE価格指数：前月比+0.3％（予想+0.2％、12月+0.1％）、前年比
+2.3％（予想+2.3％、12月+2.2％)
米・チャレンジャー2月人員削減数（前年比）：-3.9％、84014人（前回−39.1％）
米・2月ISM製造業景気指数：52.3（予想50.0、1月49.3）
米・1月建設支出：前月比-0.8％（予想-0.5％、12月+0.6％←-0.4％）
加・10-12月期経常収支：前期+30億加ドル（予想+62億加ドル、前期+58億加ドル←
+51億加ドル）
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「米国経済は堅調」
「市場動向に注視している」
「経済は緩やかな拡大ペースに移行する過程にある」
「中国の人民元改革ペースには不満」
「議会の保護主義への傾斜に懸念している」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 118.11 118.46 116.96 117.59
ユーロ・ドル 1.3229 1.3241 1.3155 1.3187
ユーロ・円 156.23 156.75 154.55 155.06
ドル・スイス 1.2187 1.2237 1.2147 1.2218
ポンド・ドル 1.9615 1.9646 1.9555 1.9585
株式市場：
NYダウ 12265.59 12289.22 12059.54 12234.34
ナスダック 2376.79 2419.15 2359.44 2404.21
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.642 4.613
米国債10年物 4.566 4.552
米国債30年物 4.681 4.677
先物市場：
NY金先物 670.0 676.1 664.5 665.1
NY原油先物 61.80 62.40 60.80 62.00
シカゴ日経平均先物 17180 17290 17030 17300
最終更新:2007年3月2日7時37分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070302-00000002-fis-brf
- 円キャリー取引、過熱に警戒の声 内外金利差で市場注目 【産経新聞】 愚民党 2007/3/02 08:16:02
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