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1月6日8時4分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090106-00000077-san-soci
クローン動物食品の安全性を検証している内閣府食品安全委員会の専門家ワーキンググループ(座長・早川堯夫近畿大薬学総合研究所長)は5日、成長した体細胞クローン牛と豚について「従来の牛と豚に比べて、差異はない」として安全性を認める報告書をまとめる方針を固めた。食品安全委は報告書を検証したうえで、正式にクローン牛関連食品の安全性を認める見通し。今年中にもクローン動物食品の流通が認められる可能性が出てきた。
体細胞クローン牛と豚については、死産率や生まれた直後の死亡率が高いことから、安全性が議論になっていた。専門家グループはクローン牛などの過去の研究を検証した結果、「6カ月を超えると従来の牛と同様に健常に発育する」と分析。食用に回される成長したクローンは「従来の牛や豚と差異のない健全性が認められる。肉質や乳成分、子孫についても差異は認められない」と結論づけた。
同グループは今月中にも報告書をまとめる。食品安全委は報告書の内容が確認できれば、クローン牛食品の安全性を認める見通し。
クローン動物は国内の研究機関などで飼育されているが、現在は農林水産省の通知で出荷が自粛され、海外からの輸入も確認されていない。安全性が確認されれば流通を規制する法律はないため、厚生労働省と農水省は出荷や輸入について検討を始めることになる。
クローンは同じ肉質の“コピー”を可能にする技術。国内では研究段階だが、実用化すれば高品質の牛を増やして検査したり、大量生産できるため、高級和牛を安く供給することも可能になる。
クローンについては平成9年、橋本龍太郎首相(当時)が、総理府(現内閣府)の科学技術会議で議論させた後、開発計画を決定している。
国内で出生したクローン牛は過去557頭(生存は昨年12月22日で82頭)と数が少なく、出荷できる状態ではない。米国では研究が進んでいるが、生命倫理や宗教の立場から反対論があり、流通は認められていなかった。
しかし昨年、米国当局や欧州の研究機関で安全性を認める報告が相次ぎ、クローン動物の子孫の肉類が米国内の市場に出回っている可能性があると米紙が報じるなど、海外から輸入される可能性が高まったため、厚労省が安全性評価を食品安全委に諮問していた。
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【用語解説】体細胞クローン牛
皮膚など体細胞の核と、核を抜いた未受精卵を融合させ、人工的に出産させた牛。遺伝的に同じ牛が生まれるため生産効率化などを目的に研究されているが、市場には流通していない。クローンには体細胞のほか受精卵クローンもある。受精卵の細胞を融合させる受精卵クローンは「人工授精と変わらない」として流通が認められているが、ごく少数しか出荷されておらず、市場ではほとんど確認されていない。
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