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2008年7月29日(火)
再処理工場の試運転終了11月に
日本原燃が今月中を予定していた六ケ所再処理工場の試運転終了(完工)時期を大幅に延期する方針を固めたことが二十八日、分かった。近く延期を正式に決め発表するとみられるが、関係者によると十一月に延期する見通しだ。試運転終了後、原燃は県や六ケ所村と安全協定を結ぶなどの手続きがあり、本格操業開始は二〇〇九年にずれ込む可能性が出てきた。
試運転最後の関門となっているガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験が、再開からわずか一日で中断し、いまだに原因究明できていないことが響いたとみられる。
再処理工場は今月二日、約半年ぶりにガラス固化体製造試験を再開した。しかし、溶融炉から固化体容器へガラスが流れ落ちなくなる不具合が起き、翌三日に試験を中断。原燃はテレビカメラで溶融炉の周辺を撮影するなどして原因究明を急いでいるが二十八日現在、特定できていない。ガラス固化試験は最短でも残り一カ月間程度が必要で、試運転終了時期の延期は不可避となっていた。原燃は十一日、国に経過報告をした際、「試験再開まで、どの程度かかるか見通せない」との認識を示していた。
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