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(回答先: 進まぬプルサーマル 六ケ所村・再処理工場 (上)残った柱 計画見通し依然不透明(デーリー東北) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 5 月 25 日 12:19:19)
http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/kikaku/susumanu/susumanu2.htm
(2008/05/25)
「スタートを切るチャンスは何度かあったんだが…」
電力関係者が唇をかむ。プルサーマル計画が進もうとするたびに原子力関連の事故や不祥事が起き、二〇一〇年度までに十六―十八基で実施するという国と電力業界の目標は遠のいてきた。
プルサーマル実施には、原子力への不信感を募らせてきた地元から事前了解を得ることが、高いハードルとなっている。
電気事業連合会が一九九七年に策定した計画では、主力を担う東京、関西両電力が九九年に先行導入するはずだった。だが導入目前の九九年十二月、関電が英国で製造させたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の検査データねつ造が発覚し、両電力の計画は延期となった。
〇二年には電力各社の過去の原発トラブル隠しが明らかとなり、地元の不信感が爆発。福島、新潟両県知事が東電との事前了解を白紙撤回するなど、計画実現へのハードルが一気に高くなった。
最もプルトニウムを多く消費するはずの東電は、その後もトラブル隠し、新潟県中越沖地震による原発被災などが続き、地元理解を得られるめどはまったく立っていない。
国、電力業界は高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定と同様、プルサーマルについても「不退転の決意で取り組む」と繰り返すが、東電からは「今は地元の信頼回復を最優先にしたい」と苦しい答えが返ってくる。
電事連のプルトニウム利用計画では、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で取り出すプルトニウムは、すべてプルサーマルで消費することになっている。フル操業すれば年間六・五トンが取り出されるとみられるが、東電のように、いまだ地元との協議入りすらできない電力会社も多い。
各社は六ケ所村で発生するプルトニウム以外にも、既に海外への再処理委託で発生したプルトニウムも二五・二トン抱える。
核燃料搬入阻止実行委員会の鹿内博共同代表は「こんないい加減な計画はない」と語気を強める。どこの原子炉で、何年何月から、どれくらいのMOXを消費するのか明確に示すべきだと訴える。
燃料調達にかかる時間から逆算すれば、目標達成のため地元了解を得なければならないタイムリミットは迫っている。
期限をにらみ、各社の動きは活発化。死傷者が出た原発事故を受けて計画を進められずにいた関電がハードルをクリアするなど、前進も見られる。地元了解を得た原発は今年に入って三基増え、全国で五基になった。
それでも、目標達成が厳しい状況に変わりはない。県幹部は「決して楽観視していない」と、先行きを厳しく見守る考えだ。
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