★阿修羅♪ > 議論27 > 648.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: アメリカがとっている経済政策は正しいのか 投稿者 縄文ビト 日時 2008 年 4 月 07 日 14:23:15)
私はアメリカが取っている金利の引き下げは無意味だと思っています。
サブプライム問題も本質的に日本のバブル崩壊と同じく資産価格の崩壊による資金減少につながっていきます。特にアメリカの場合は金融資産の崩壊が主なもののようです。違いがあるとすれば、日本は金融資産のみならず、土地、美術品などあらゆる資産価格が崩壊したところでしょう。
このような現象が起こると遅かれ早かれ、借金を返すために所得の大部分を使うことになり、消費は自ずと縮小していきます。これが続き全体の貯蓄がなくなった頃からデフレが始まり、経済が急速に縮小することに成ります。今はまだ借金が増え消費が少なく成りつつある頃だと思います。
アメリカの景気はあくまでも消費不足から来る不景気であり、企業の責任ではありません。ここが普通の供給と需要の差から発生する景気と違うわけです。
日本の場合、このときに大きな失敗をしました。景気を立て直すため低金利に何度もしたのです。その結果企業にお金が回りましたが、消費者にお金が回りませんでした。これが傷口を大きくし今の今でもなおデフレ状態が続いています。消費者がお金を消費に回せないのだから、(理由は借金返しのため)消費に振り向けるように政策を取らなければならないわけです。生産者を優遇しても消費がなければ景気が浮揚しないわけです。問題はアメリカの今できた借金と全体の貯蓄がどちらが大きいかです。借金が大きいとデフレに入る公算がつよくなります。
今の状態で政策金利を下げ続けるのは無益なことと思います。ただおもしろいのは市場が反応します。今までの経験で低金利即景気浮上の約束がなされているからです。しかし本当にこの事態が今までのケインズ型の政策では逃れないとわかれば誰も反応しなくなるでしょう。しかし今はまだ反応します。
日本は未だデフレの深刻な状態にあり、ようやくデフレの最善策である消費者側への一手を初めて打った段階です。(25円のガソリン税の低減)。これを帳消しにするようにさらなる金利を下げても無意味です。日本は金利をどんどん上げていかなければ成りません。このように思います。