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(回答先: ロス茶をボスとする国際通貨マフィアは、2002年、〈金の戦争〉に勝利した/鬼塚英昭 投稿者 仁王像 日時 2008 年 3 月 01 日 09:30:19)
A『“実物経済”の復活〜ペーパーマネーの終焉』副島隆彦/光文社‘03年から引用
・この本の全体を貫くもう一つの柱は、金(きん)と石油をめぐる動きを、ロスチャイルド(英・欧州勢力)対ロックフェラー(新興の米勢力)の戦い、抗争として描いたことだ。
〈アメリカによる金相場支配権の乗っ取り〉
・ニューヨークのCOMEXのような先物市場で、…1974.12.31に、金がコモディティ市場に初めて上場されるや、ロコ・ロンドン(ロンドン金市場)を取引量で大きく凌駕した。このコモディティ先物市場の成立によって、金の相場支配権をどうやらアメリカが(ロスチャイルドから)奪い取ってしまったことは歴史的に重要なことである。
〈長期にわたって金相場が下がり続けた本当の理由〉
・世界中の主要国の中央銀行は、どこも歴史的に骨がらみにロスチャイルド系なのであり、アメリカのFRBといえども同様である。ニューヨーク連銀の総裁をはじめ、ロスチャイルド系である。グリーンスパン議長も、本当の顔はロスチャイルド系である。
・米ドルが世界の基軸通貨としての地位を守り続けるためには、金相場は低迷し続ける必要があった。アメリカとしては、金の値段を押し下げておいてから、目立たぬように時間をかけて安値の金をなるべく保有するという計画で動いた。
〈ロックフェラー財閥による金鉱山支配〉
・南アのアパルトヘイト政策が廃止された時点で、…世界的に名だたる金鉱山会社の所有権は、ロスチャイルド系からロックフェラー系に移ってしまったのである。
金鉱山業界がさらに大きく再編されていくことで、ロックフェラー系が金支配権をより強めていく傾向がいちだんと強まるつつあることを認識する必要がある。
〔臭うぞう〜〕
教授の見解は、鬼塚氏のそれとは正反対である。金戦争にはロックがロス茶に勝利したのだという。この著作では金戦争について詳細に論じているわけではなく、思い込みを断片的に述べているとの印象を拭えない。皮相的、上っ面を撫でている感が濃い。
金鉱山がロックの支配下にあったとしても、ロス茶が真の大ボスであれば、同じことであろう。また、「アメリカは金を安値で保有する計画で動いた」というのもウソだろう。これが事実なら(うまく行っていれば)、ドル覇権の崩壊など簡単には起こるわけがなかろう。
さらに教授は、近著のなかでドルは暴落するので、ユーロや人民元にシフトするのがよいと知恵を授けているが(筆者は先に疑問を呈していた)、鬼塚氏は、ドルとともに人民元そしてユーロも暴落するとしている。この見解もまた、正反対である。筆者は鬼塚氏の見方に軍配を上げたい。
教授は、国際通貨マフィアの壮大な仕掛けに目を眩まされているのではないか。鬼塚氏の慧眼こそ、「世界基準」にふさわしかろう。
なお、教授の弟子のアルル氏は、鬼塚氏の主張の正面からの評価から逃げている↓。評価は中途半端で、腰が引けたように鬼塚説の紹介に留まっている。そして、デル・バルコがどうのこうのと細部を俎上にした上、「アメリカのフォートノックスやNY連銀の金庫に黄金が全くないというのは飛躍しているのではないかと思う。確かに中央銀行は「銀行」だから。預“金”を貸し出すのが仕事であるといえばそうであろう。 どの程度あるかどうかは興味がある。」などと非常に素人っぽい感想を漏らしている。
さらに、鬼塚氏は考察対象からは日銀を除外しているのに、日銀の金庫は空っぽだ、などと矛先をアサッテの方向にブラかしている。
・鬼塚さんの新刊を読んだ、日銀の地下金庫は「空っぽ」だったことを思い出した/ 2007年 11月 29日
http://amesei.exblog.jp/6652959/