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@『金の値段の裏のウラ』鬼塚英昭/成甲書房‘08年から抜粋・要約
・(「いまなぜ金復活なのか(ゴールド・ウォーズ)」の著者リップスのラジオ・インタヴューの言葉を私は次のように解釈した。
−私リップスは、正直なところを語りたい。この〈金の戦争〉は、私が本を出版した2002年をもって終了した。敗者はアメリカの連邦準備制度(FRB、アメリカの中央銀行)と世界各国の中央銀行(日銀除く/鬼塚)である。彼らは〈金の戦争〉で敗れ去ったのだ。
その理由の第一は、アメリカはじめ各国が中央銀行制度というものを創り、ことに金の保持、管理、そして運営を一任したからである。今や中央銀行は社会にとって有害なものとなった。私は勝者の一人として、パートナーのロスチャイルドから、一般の人々にこの事実を伝えよ、との指令を受けた。そこで私は『ゴールド・ウォーズ』という本を出版し、…講演しているのである。
敗者である中央銀行の諸君よ、その敗者たちに金を一任した人々よ、同時に君たちも敗者なのだ。一般の人々よ、よく聴くがいい。君たちは、政府に洗脳され、中央銀行に洗脳され、そして何よりもメディアに洗脳されている。〈金の戦争〉の時代は終わった。ロスチャイルドは金相場から撤退した。どうしてか、勝者は次の準備に入ったからである。−
〔臭うぞう〜〕
リップス『いまなぜ金復活なのか』は、筆者も一読したことがあるが、サッパリ面白くも可笑しくもなかった。鬼塚氏の手にかかると、行間から汲めども尽きない真相(と思われる)ものが、紡ぎ出されてくる。手にする情報でカバーし切れないところは、想像、推理、解釈する。だからこの部分は鬼塚氏の大きな仮説と受け止めることもできる。しかし、この仮説は常に念頭に置き、留意していく価値は十分にあると思われる。いずれ、これから眼前に展開されていく現代史が証明あるいは否定していくであろう。
ロス茶をボスとする国際通貨マフィア(ザ・グループ)は、〈金の戦争〉に勝利し、2002年に一味のリップスを使って、それを世界に伝えることにした、という。世界中の「金(きん)」が巧妙な仕掛けで強奪され、今やそれは、スイスの民間銀行(群)に集中している。やがてこの「金」を軸に、新しい通貨制度が発足することが暗示されている。総元締めは民間組織BIS(国際決済銀行)だ、とする。
世界の中央銀行が一斉に「金」を放出する時期があったが、筆者はどんな力学でこのようなことが起きたのかトンと分からなかった。鬼塚氏の世界を舞台にした大仕掛けのなかで起こったとする解説は得心がいく。
なお鬼塚氏が引用はしていないと思われるが、リップスの著書には「世界の金融制度は安全な黄金の軌道―金本位制に、再びもどるのである」とはっきり書いてあった。
(副島隆彦氏は、鬼塚氏とは正反対の言論を行っていることは後に触れる)