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(教授の著作から引用)
1.「日本の危機の本質〜逆襲の国家戦略」副島隆彦/講談社‘98年
・念のために言うが、私は反米主義者ではない。私は親米である。日本はアメリカとの同盟を大切にして今後も自由貿易体制を守り、経済繁栄を続けていくべきだ、と考える人間である。その際に、真のアメリカの友人たちを取り違えるな、と主張しているのである。
・日本は、これからも<親米路線>をとって、何よりも米日同盟を堅持して国際社会で生きていかなければならない。日本人だったら、このことは理屈を越えて体でわかるはずである。長年、日本でリベラル派をやっている人々のなかには、…勝手に中国に親近感を持つ人々がいるが、中国なんか信用したら、結局ひどい目に遭うに決まっている。中国人の持つ<中華思想>意識のものすごさは、ちょっと北京や上海の中国人とつきあったことのある人ならわかるはずだ。中国人は、日本人のことを今でも自分たちの朝貢国で「東夷」だと思っているのである。
2.「日本の秘密」副島隆彦/弓立社‘99年
・日本が属国だという事実を卑下することはない。
・従って、われわれ日本人は、今のところ、アメリカの意思と命令に従って、徹底的に親米派でなければならない。反米的な態度をとってはならない。…反米民族主義の直情的な言論は、抑えなければならない。日本は町人国家論(故・天谷直弘)の立場をこれからも守るべきだ。ただし、アメリカの覇権から、なるべく自立・独立する道をさぐる努力はしなければならない。
3.「属国・日本論」副島隆彦/五月書房‘01年
・日本はたとえ「属国」であるとしても親米の立場を取りつづけなければならないと私は思う。中国大陸への投資はほどほどにして決して深入りでず、海洋国家としてさらにアメリカやアジアの国々と交易を盛んにすればよい。
4.「老人税〜国は相続と貯蓄で毟り取る」副島隆彦/祥伝社 H16年('04年)
・盲目的に親米的な安全保障分析家(日米政治研究学者)たちには、金融・経済問題の理解がまったく欠落している。
だから、彼らは日本は今後もアメリカにしっかりとくっついてさえいればいいと考えている。彼らには日本があまりにもアメリカ帝国に引きずられて一蓮托生になることへの警戒感がない。彼らには冷酷に世界の動きを見る視点が欠落していて、アメリカに付き従ってさえいれば日本の繁栄は続くと堅く信じている。
・アメリカの世界覇権が外交(軍事を含む)でも金融・経済面でも、動揺を来たすなど夢にも思わないようだ。それが親米派分析家たちの<盲点>であり、政治・外交・安全保障と経済・金融のどちらか一方だけしか見ていない。彼ら、長年アメリカの思想的な<洗脳>戦略に染まっている人たちには、大きな物事の本質が見えないのである。
・日本の知識層の人たちは、現代アメリカの政治思想の大きさと強さを、ほとんど知らないまま生きてきた。このアメリカ内部の思想抗争の分析ができなければ、親米も反米もない。
(引用終わり)
〔臭うぞう〜コメ〕
’01年までの著作では、教授は親米派であることを偉そうに言い放っている。’98年の著作では「日本人だったら、このことは理屈を越えて体でわかるはずである」とまで言明。’99年には「アメリカの意思と命令に従って、徹底的に親米派でなければならない。反米的な態度をとってはならない」などと言う(この点、今では論敵としている中西輝政・岡崎久彦・古森義久・櫻井よしこらと何らかの違いはあったのだろうか)。
ところが’04年の著作になると「盲目的に親米的な…」であるとか「親米も反米もない」などと微妙に変化してくる。
当時、筆者はフムフム「世界基準」とはこのように考えるのか、とカバー(補い)しながら受け止めていたと思う。今から思えば、この頃すでに思考が「骨折」していたと考えなければならない。
現在の言動は、親米ポチ派・右翼言論人をまず目の前にぶら下げて罵倒し、それにより自分の立場を際立たせ俗受けする演出を盛んに行う。その一方では、ジェイ、小沢、安部、福田、町村に秋波を送っている。ボタンを掛け違えた議論に固執し、11月にはマニア向けに、「小沢に続け」と論点をズラかした議論を続けている↓。
・895 副島隆彦です。小沢分析を続けます。国民政治家・小沢一郎が、いつやられて、倒されても、そのあとに続く、胆力のある若い政治家たちに期待する。2007.11.9