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闇を形成している行動様式の探究
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投稿者 如往 日時 2007 年 10 月 18 日 17:14:22: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: Re: 取敢えずの応え 投稿者 影の闇 日時 2007 年 10 月 15 日 23:36:27)


 影の闇さん、今日は。


 >役に立ったものと言えば、圧倒的に<敵側>のものですね。(笑) 否定を肯定に、肯定を否定にして、根拠とかモチーフの裏読みをしたりして、情報の復元をすれば結構使えたりする。 ランド研究所のものからケイトー研究所のものまで。地政学関連で言えば、前に挙げた人のを除けば、奥山真司氏とか園田義明氏の論考、これは分析の仕方ではなく、そこに至る根拠となってるデータ等。また、ハンチントンの「文明の衝突」とM.エルマンジェラの「第一次文明戦争」を読み比べたり。
 
 己とは対極にある論者のものを文献研究の対象にしているという点から影の闇さんの論考には一定の信頼をおくことができると感じます。これまでにあたってないものを含めてご案内の資料を再読してみたいと思っています。

 >そおいう具体的で生々しい情報となると、、、僕はプロではありませぬ。(笑)40年前の文献を調べていると、キッシンジャーさえもその頃既に「中国とインドは殺し合いをやらさなければならぬ」というものが出て来ますので、こういった流れはあるのだろうとは想いますが、、、

 計画の内容のことは無論ですが、どうも私はその立案者や推進者達のことに関心が向いてしまいます。究極的には人類のConatusの展開に絡む思考様式及び行動様式の問題に収斂していくのではないか、それを解析しつつ其々の立場を離れた視点から対応策を探究していくことが重要だと考えています。それでもConatusの拡張性(流れ)には抗えないとしたらならば、それはもう宿命と受け入れる外はないのかも知れません。

 >実はもう一つ、こういったことを観るに当って、大きな大きな要素があります。こういったことは、アメリカの国内状況と密接に絡んでいるのでして、最早アメリカ自体が分裂は時間の問題ーといった状況に近付いているんですね。 僕はニューヨークかワシントンで核が使われる可能性は大きいと見るのですが、その辺の「内戦」について、時間の余裕が有れば、議論を持って行きたい。

 世界情勢が関係当事国の国内状況と密接に絡んでいるとは十分頷けるものがあります。また、その多くが推論の域を出ない陰謀論の類いに与する考えはありませんが、当初は明確な企図がなくても状況の推移を眺めながら力学的な諸要素を己の生存戦略に取り入れたり、優位な戦略展開になるように組み合わせようとしたりすることは人間の行動様式の一つとして挙げることができるのではないかと想っています。
 私のそれほど広くも深くもない社会体験にも、おそらくそれと擬えることが可能な事柄があります。これは小説でも何でもなく、実際に私自身が見聞きしていることですが、部長や役員クラスになると自己の社内でのプレゼンスを高めるために、只管自身の実績アップになるようなネタ(プロジェクトや創造性豊かな社員)の社内探索に専念することになります。社外に多くのルートを有する人間は案外少ないものですし、身近なところにあるネタこそが最も有用で手に入れ易いことを彼等はよく知っているのです。そこでは当然のように役員同士によるネタの争奪合戦、すなわち静かな内戦が繰り広げられ、かくして彼等も権力構造の中に組み込まれていくことになるのです。
 世界情勢に絡む問題を企業内の生存競争に擬えることで矮小化するつもりはないのですが、地球という閉鎖系の中での出来事と捉えて直してみるならば、とりわけ人間の思考様式及び行動様式の考察に関して幾許かは有効な共通項を見出せるのではないかと考えています。

 仮令私見の限りにおいてであっても、逐次的ではない体系的なレスができなかったことが悔やまれますが、かかる言訳を含めて、先ずは挨拶に代えさせていただきたく存じます。
 また、会いましょう。


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