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(回答先: そのような時の方法論は二者択一です。 投稿者 考察者K 日時 2007 年 10 月 13 日 11:38:18)
考察者Kさん、こんにちは。
>アメリカの観光地に「隠居」して「のびのびと暮らす」のだって「価値観次第でしょうが、最高の贅沢(既得権)」でしょう。
可能性のいかんに関わらず、その方法は国際社会が許さないでしょう。
独裁政権で多数の犯罪行為を行なった軍上層部は、その責任に応じて処罰されなければならないからです。さきごろ亡くなったチリのアジェンデ元大統領、ペルーのフジモリ元大統領など、いずれも刑事訴追されています。世界の流れは犯罪を犯した元支配者が責任逃れをして悠々自適と暮らすことを許さなくなっているのです。
>「新たに樹立させる民主的政府の要職を用意する。」という事に魅力を感じる人もいるでしょう。
これはビルマ国民の激しい怒りを買うでしょう。これまで数千人を虐殺してきた軍部を「民主的政府の要職」に付かせることは、ビルマ国民が許さないと思います。それに「新たに樹立させる民主的政府」とは、欧米が樹立させるのでしょうか。それこそ欧米の傀儡政権であって、ビルマ国民から大きな抵抗運動が起きるでしょう。
>軍事政権を弱体化させ、民主勢力を援助することで「パワーバランスを逆転させる」と言う事ですが、
>籠城する軍事政府に対し、水の道と食の道を断ってしまえば「勝負は付いたも同然」と言えるでしょう。
今のビルマ軍政には、中国、インド、ロシア、日本という大きな後ろ盾がいます。これらの国が一切の経済援助、武器輸出を同時に完全に停止すれば、ビルマの軍事政権は数年で崩壊するでしょう。
しかし、これらの国々は、天然資源の確保、欧米との勢力拡大競争などといった理由から、援助を停止する可能性はほぼゼロだと考えられます。
ではどうすればよいか。最も望ましいのは、国軍内部から現在の軍指導部に対して民主化のためのクーデターを起こし、成功させることです。
今回の武力鎮圧で明らかになったように軍部という暴力装置を内部から解体することなしに、ビルマの民主化はあり得ないと思います。その意味で、国軍に対する民主化勢力による叛軍闘争はこれから重要な意味を持ってくると思います。