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① 副島「もし安保条約が廃棄されることになったら、日本はただちに核武装を開始するだろうと、私は考える。私たちがどうこう主張し、反対し、異議を唱えることとは別個の冷酷な世界的現実として、日本は国家として核兵器を持つようになるだろう。人間（人類）という生き物は、まだそれほど賢くなっていない」(『斬り捨て御免！』 副島隆彦／ 洋泉社1996年6月25日 )。
② 副島「実は日本にも核兵器の自力保有計画が密かにあるが、米国としては当然のことながらそうした動きを警戒して阻止しようとしている。日本の愛国派の官僚や先端企業が、そうした計画にじわじわと取り掛かる動きを見せている。
三菱重工業と東京電力を盟主とする電気事業連合会（電事連）、それに自衛隊内部の反米的な愛国主義的グループが、核兵器の自力保有計画を、日本国民の国論の転換の時期を見越して、密かに着々と推し進めていることを米国が妨害しているのである。
日本国内の愛国派はそうした“ボロ”の中古品は不要であって、あくまでも自力開発にこだわっている。
私自身は、今は核兵器を保有することは反対である。しかし近い将来に日本の国論が核兵器の自力保有に向けて転換して行き、国民の大多数が保有すべきだ判断するのならそれに従おうと思う」（ブログ2004/7/31)。
③ 副島「日本はいざとなれば３ヶ月から半年で、核兵器（ニュークレア・ウェポン）を持てる技術力を持っている国だからである。①三菱重工という日本最大の軍需産業と、②東京電力など９の電力会社で構成される、「電事連」と、③自衛隊の中の愛国派の幹部達が密かに裏で団結して、日本国民の国論の将来の転換を待ちながら、自力での核開発をするためのシナリオを常に持っているのである」（ブログ2005/5/5)。
④ 「副島隆彦です。私は以下の○○さんの考えに全面的に賛成です。○○『私は、かっては軍都であった広島の三菱重工の広大なスペースに、「核装備」をしたらどうかと、空想しています。…今直ぐではなく10年後を視野にいれた「9条の一部の憲法改正」であるのが望ましい、と思います』」（ブログ2005/06/28)。
http://snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=4156+%BB%E4%A4%BF%A4%C1%A4%CE%CD%A5%A4%EC%A4%BF&cond=AND&view=10
⑤ 副島「日本は、核武装などする必要は無い、そんな愚かな選択肢は、どこからも出て来ない」（ブログ2006/09/09）
http://snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=346%A1%A1%C3%AB%B8%FD%A5%DE%A5%C3%A5%C9%A5%DE%A5%F3&cond=AND&view=10
⑥ 副島「日本の密かな自力での核保有（核武装）の動きを私、副島隆彦は、それとなく書いてきた。そういう勢力の動きもそれなりに知っている。この危ない動きを、…アメリカは強く警戒している」（ブログ06.10.10）
http://snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=386%A1%A1%CB%CC%C4%AB%C1%AF%A4%CE%C3%CF%B2%BC%B3%CB%BC%C2%B8%B3&cond=AND&view=10
〔臭うぞう～コメ〕
①～④は、どう見ても核武装論者のそれである。ネット上では著作の『斬り捨て御免！』を引用して「楽観的核武装論者」に分類されている。官僚、企業、自衛隊幹部に「愛国派」と”冠”がついている。密かに核武装を検討している勢力が、何ゆえに「愛国派」なのであろうか。筆者は、反（かえ）って国の将来を危うくする”亡国派”と捉える。教授の核思想は、控えめに言っても「受動的核武装論者」あるいは「隠れ核武装論者」であろう。
④～⑤は約一年後の核思想であるが、正反対になっている。この間、劇的なドラマでもあったのだろう。⑤自体は筆者の歓迎するところだが、⑥で、「密かな核保有の動き…この危ない動きを」などと、以前から反・核武装論者であったかのような偽装をこらしている。このことに言い逃れはできまい。自己の過去の言論に誤りがあれば、何ゆえに誤ったのか、しっかり総括して読者に伝える義務があろう。考え方が変わることはあり得ることだ。真実言論人なら、そのことの説明責任がある。
このことを放置したまま、今後、教授は核問題を議論することはできなかろう。核問題には口を噤（つぐ）まざるを得ない苦しい立場に立ち続けることになる。
（②で「私自身は、今は核兵器を保有することは反対である」と言ってはいる。しかし、弱々しいヒビキで、アリバイ工作臭い）。
〈参考〉
・「核廃絶」の思想が座っている－小川和久『日本の戦争力VS北朝鮮、中国』
http://www.asyura2.com/07/senkyo41/msg/807.html
投稿者 仁王像 日時 2007 年 9 月 08 日 16:47:24: jdZgmZ21Prm8E
- Re: 何じゃこりゃ～、大衆の後について行くと 仁王像 2007/10/09 20:06:25
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