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サミュエル・ハンチントン※は、その著作の中で世界を八大文明に分類し、そ一角に「日本文明」を含めている。
「日本文明:一部の学者は日本の文化と中国の文化を極東文明という見出しでひとくくりにしている。だが、ほどんどの学者はそうせずに、日本を固有の文明として認識し、中国文明から派生した西暦1000年ないし400年の時期からあらわれたと見ている。」(「文明の衝突」)。
〔※ ハンチントンが裏のある人物であることは、田中宇氏なども指摘しているが、ここでは触れな。いずれにしてもハンチントンが日本におべっかを使う必然性は皆無である〕
一方、教授は次のように言う。
副島「再度、はっきり書いておきます。「日本文化」(ジャパニーズ・カルチャア)というのはある。東アジアの一国の、繊細で神経質な国民文化である。しかし、×「日本文明」(ジャパンニーズ・シビライゼイション)というものは、存在しない。絶対に存在しない。言葉としても、存在できない。しない。したら、笑いものだ。」(ブログ’06/06/07)。
副島「日本民族優等論は、愚かであり、強がりであって、強がりで虚勢を張って、「日本文明」と言いたいのなら、どうぞご勝手に。」(ブログ’05/11/28)。
教授が私淑する岡田英弘氏も「日本文明」にはっきり言及している。なにゆえに「日本文明」の存在を目の敵にでもしているような言論を執拗に続けるのか、解せない。やはり敗北主義が根底にあって、西洋人跪拝思想が裏返しになって無意識のうちに噴出してくるのではないのか。
ご自身の心の深奥と正対したくないのか、学者特有のゴタゴタを言う。副島「私は、東アジアの土人である日本人の、自然(何も考えない=哲学をしない、真理など突き詰めない)に戻ってしまった人間です。こんな国に生まれた以上、どうにもならないのだ、という大きな諦めが、若い頃からありました。」(ブログ’06/09/02)というところに教授の心の秘密が隠しようもなく顕現しているのではないか。「こんな国」などと投げやり的な心情もお持ちであることも伝わってくる。
清水馨八郎、松原久子 岡田英弘など各氏の一連の著作は、日本文明・文化の素晴らしさを余すところなく描写していて感動的ですらある。教授も各氏の著作物を一度あるいは再度、熟読してみてはいかがであろうか。
教授が主張し続ける「日本文明不在論」の根拠は、きわめて疑わしいと思う。副島「第一は、全てを暴(あば)け。第二は、騙(だま)されるな」(’07/06/05)にはまったく同感。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E8%A1%9D%E7%AA%81
http://www.wa.commufa.jp/~anknak/a-kotowaza-08-kami.htm