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Re: 獲得目標は何か?
http://www.asyura2.com/07/dispute25/msg/373.html
投稿者 AAA+ 日時 2007 年 3 月 14 日 14:34:32: HRvoVvuTAqkVc
 

(回答先: 獲得目標は何か? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 3 月 13 日 23:30:10)

ワヤクチャさん、こんにちは、

気付いてくれてありがとう。


ワヤクチャさんが、「存在」「意識」の二点から分析しているのは、「弁証法」を意識してだろうと推測し私もその観点から述べてみたいと思います。

ワヤクチャさんは、以前Wikipediaの「弁証法」を引用されていましたが、も少し詳しい解説があるので紹介しておきます。ぜひご一読ください。

弁証法 dialectics
  自然弁証法
  対立物の統一と闘争の法則
  量的変化から質的変化への移行の法則、およびその逆
  否定の否定の法則
http://web.sc.itc.keio.ac.jp/~funatoka/pavlov/dialectics.html


選挙は「民主主義の学校」と言われているくらいですから 、選挙戦に於いて自らの主張や政策を広め、その支持を訴えて行くことは当然ですが、対立する候補の立ち位置や政策を批判しその違いを明らかにしていくことも、有権者が選択する上での重要な判断材料だと思います。
相互批判をする上で事実に即した批判で無ければならないのは言うまでもありません。
「誹謗」「中傷」が民主主義と相容れないのもまた言うまでもありません。

こうした選挙戦の中で、その結果として有権者が意識を高めていくのも事実でしょう。
また、選挙戦は特別な場合を除いて四年毎に行われるのですから、告示されて始まるのではなく、毎日の日常活動が重要なことは言うまでもありません。
そして、それは、それぞれの組織の責任で行われるのですから、投票日まで時間があるかどうかもまたその組織の責任に帰結する問題だと思います。

「統一戦線」の立場で考えれば、共産党は一貫して革新統一の立場に立っていると思います。
勿論、革新統一にもルールがあるでしょう。「候補者の資質」「政策の協定」は最低限の条件でしょう。
これらは、組織が候補者を推薦する上で、有権者に対する最低限の責任であり義務であると思います。

ワヤクチャさんは、存在と意識の「二者択一」と捉えていますが

【意識】
人間に特有な心的活動の総体を言う。意識は人間の知識、感情、意思と言うあらゆる活動を含み、物質世界の反映として成り立つ。意識は物質の発展から生じた産物で、物質の変化の発展段階で一定の物質的諸条件が整うことで現れる。まず人間以前の長期にわたる自然史的、生物学的発展を経て、意識が成立するための生物学的、神経生理学的、心理学的な前提が形作られ、感覚器官、神経系、脳髄にもとづいて心理的活動が発展してきた。これらは意識の形成に必要で不可欠な条件であるが、これらだけでは十分でない。これらの前提ができた後、人間の労働、社会的生産活動、これと結びついた言語の発生による脳髄の発達、ここに意識の起源がある。それ以後、社会の発展につれて意識はその内容上でも構成上でも、ゆたかさをましてきた。
このように、意識は自然と社会との産物であり、物質的基礎と不可分に結びついているが、意識は物質ではない。その新しい質とは、社会的実践を媒介として物質的現実(社会的諸関係をも含めて)を観念的に反映し、また観念的に自ら再生産する能力であり、一定の構造を持ち、一定の法則に従って組織されており、ただ物質世界を受動的に反映するだけでなく、それを能動的、合目的的に変革する機関として、社会生活に不可欠な構成要素である。その機能の点で人間の意識は、動物の心理とは原理的に区別され、次のような役割を演じる。すなわち、客観世界を認識する機能、未来を予測し目標を決め目標を立て、かつその目標にふさわしい行動のための計画を作る機能、決定し決断を下す機能、さらに行動の規範、価値の設定、行動、その目的、手段の評価の機能など。これらは科学、道徳など、社会的意識の諸形態を形作る。こうして意識は複雑な社会生活を統御し、物質世界を実践的に変革する機関として役立つのである。
哲学史に於いて意識と物質との関係の問題は哲学の根本問題であり、さまざまな形態の観念論は意識を物質から独立したものとみなし、意識一般とか絶対精神などをもって世界を説明してきている。
【存在】
有ともいう。在るということを一般的に示すところの、もっとも抽象的で広い概念であって、これは個々の在るものから抽象して一般的な類概念としてできるのではなく、すべてどのようなものであれ、在るものをいうのであるから、まったく無規定的な抽象的な概念だということになる。したがって、それは、もっと規定され探究された意味を持つ実在・人間存在・現実などとは区別される。弁証法的唯物論は、まず存在ということによって客観的世界、物質を示すと考える。世界が物質的なものだということと、世界が存在するということとは、同一のことであって、観念論者が主張するように、物質に先立ち、それとは独立に存在するものがあると考えたり、また、存在は意識によって作られるのだという考えを、しりぞける。同時に、存在は単に客観的だというだけにとどまらず、存在が第一次的で、意識は副次的だということを強調する。そうでないと、客観的に存在するというだけでは、精神的存在(神のような)として立てられるものも認められてくるからである。つまり、客観的世界とは物質であり、これが根源的な意味で存在だというのである。したがって、精神的存在は、それからあとで生ずる所産(副次的存在)である。もっとも、このようにいうことは、意識・精神活動が単に消極的なものに過ぎず、能動性を欠いていることを主張するのではない。

【引用元:哲学事典(企画:古在由重 企画編集:森 宏一 青木書店 1972第1版第2刷)】
注:ひらかな部の漢字変換はコンピュータ変換のまま。


意識は客観的存在の反映であり、意識は未来を予測し目標を決め目標を立て、かつその目標にふさわしい行動のための計画を作る機能、決定し決断を下す機能、さらに行動の規範、価値の設定、行動、その目的、手段の評価の機能などをつうじて、客観的存在に反作用そる。
つまり、意識と存在は密接不可分であり「択一」する問題ではないと思う。

「都知事選」における「客観的存在」をどう分析するかということだと思います。

ワヤクチャさんは自ら述べておられるように「日本共産党」「革新都政をつくる会:吉田万三候補」については一定の評価をしている。しかし、吉田万三候補は当選の見込みが無いと決め付ける。さらに、石原が当選したらこの世の終わりであるかのような悲壮感が見え隠れする。
いったいどう分析すればそのような結論に達するのだろうか。

弁証法的唯物論で都政を捉えるというなら都政のどこに矛盾があるか明らかにしなければなりません。
「当選できそうか否か」は都政の矛盾ではありません。都政の矛盾は「石原の乱脈乱行の都政私物化をやめさせ」「憲法を暮らしに生かし、都民の生活を守る都政を築けるか否か」です。
今現在そうした立場に立った予定候補者は吉田万三さんしか居りません。

都議会はオール与党対共産党の対決です。民主・社民が石原与党を止め野党として都民の立場に立ってはじめて共闘の最低限の条件が揃うのだと思います。その上で清潔で信頼できる候補者と政策の協定ができ共闘が成立するのだと思うのです。共産党を支持しない無党派の人たちや民主・社民の支持者が石原から都政を奪還したいのなら民主・社民が都民の立場に立つように声を上げるべきです。そして、民主・社民を与党から野党に引き戻し革新統一の立場に立って自民・石原と戦うべきではないでしょうか。

■日本共産党が与党の自治体
2007年3月12日現在 与党自治体68 (うち単独与党18、党員首長7)
貼り付け元 <http://www.jcp.or.jp/local/index.html>

共産党員首長も7人おります。共産党だから当選しないということは言えないのです。

戦いの結果は彼我の力関係で決まるのです。知事選に限って言えば4年ごとに施行されるのです。そのたびに選挙に勝たなければならないのです。そのための力を革新の統一として構築していかなければならないのです。都政革新の道筋ははっきりと見えているのです。勿論、戦いは楽ではありません、しかしそこには、仲間を信頼しあえる楽天的な笑いはあっても、悲壮感は微塵も無いのです。

ワヤクチャさんが自ら述べておられることですが、人間物事を真剣に考えれば悩みも迷いも生じます、立ち位置にブレが出るのも時としてあることだと思います。
そんな時にこそ、「弁証法的唯物論」にそって事物の発展の源である「矛盾」を見据えて、その事物の発展のベクトルの方向に作用してやることだと思います。

最後に一言苦言を呈しておきたいと思います。

最近のワヤクチャさんは言葉が荒くなってきたように感じます。言葉には気をつけてほしいと思います。


ではまた、

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