★阿修羅♪ > カルト4 > 268.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 法華経vs倫理真光のハルマゲドンを傍観する共産党 投稿者 こげぱん 日時 2007 年 4 月 14 日 13:16:29)
(内容的には政治板ネタだが、本文をこちらに投稿してしまったので続きに記載します)
さて上記投稿でとりあげた新人市長候補、マニフェスト選挙と銘打ってHPで大々的にマニフェストを公開しているので一読してみたが、糞男子校の落ちこぼれにはどうにも難しいのか、読み進めるうちに頭がバラバラになってしまった。
まずは前説として新人候補の政治目標と理念を記す。
-----------------------------
http://homepage3.nifty.com/yoshidayasuto/manufest.html
政治目標(何をめざしてるの?)
すべての国の人々が独立自尊の精神で自らの夢を切り開いていける国際社会の実現。それが吉田康人の政治目標です。吉田康人は政治家としてこの理想へ向けて、紛争、疫病、貧困などの理由で世界にまだまだ存在する夢の実現や夢を持つことすら困難な人々を支え続ける誇り高き「国際貢献国家、日本」をつくります。
http://homepage3.nifty.com/yoshidayasuto/profile4.html
一、競争原理に基づく、自由・効率的・公正な地域づくりの推進
一、社会的弱者を支援する仕組みの確立
志 (吉田康人が志す人間、国家、政治家のあり方)
人、国家、そして、政治家は、「人間ひとりひとりの尊厳」に最大の価値を認めなければならない。「尊厳」とは、すなわち、「存在理由」、「存在意義」と換言できる。明日への道が見えにくい今日、人、国家、そして、政治家は、「人間ひとりひとりの尊厳を守る」という理想の旗を掲げ、新たな道を切り開いていかなければならない。
・「豊かさ」より「生きざま」
・「独立独歩」の精神
・「人間の尊厳」と「歴史観」
・「結果」より「過程」
範 (吉田康人の行動規範)
「結果」よりも「過程」を大切にする姿勢を、すべての行動の基本原則にしなければならない。
金欲、物欲などあらゆる私欲を排し、かつ、あらゆる利害関係から「独立」した者のみ、国民から最も尊敬されるべき政治家としての資格を有すると考える。
人間ひとりひとりの生きる夢、希望、目的、そして、より良く生きる勇気、努力を充分に理解するため、すべての人の言葉「ひとつひとつ」に、「真摯な態度」で、かつ、「平等」に耳を傾けなければならない。
国際社会、国家、地域、家族において、人間の尊厳を守るために先達が掲げた夢、希望、目的、そして、先達の勇気、努力に対し、大いなる敬意を払わなければならない。
-----------------------------
これはこれで立派なのだが、ではマニフェストはどうなっているかといえば、(()内はコメント)
-----------------------------
http://homepage3.nifty.com/yoshidayasuto/manufest.html
・市長給与を削減し、毎年50名の市内小・中学生を海外へ短期派遣
(オイオイ。小中学生の海外短期派遣もいいかもしれないが、そんな財源あるなら経済的問題で高校などへ進学できない有為の人材に財政支援するほうが先なんじゃーないかい。それこそ「夢の実現や夢を持つことすら困難な人々を支え続ける」だろう。そりゃ、「名門」男子校や一橋大のような上流階級社会には、高校にすら行けないような貧乏人いないだろうけど。おっと、この人の理念には「紛争、疫病、貧困などの理由で…夢の実現や夢を持つことすら困難な人々を支え続ける」とある。もしかすると国内の格差拡大や貧困といった、下層階級が抱える問題には無関心なのか。ならばどうして国政選挙とか国連職員などを目指さず、市長選に出るんだろう)
・市立小・中学校へ学校選択制を順次導入
(競争といえば聞こえはいいんだが、そもそも日本の教育がおかしくなったのは、元来競争がなじまない教育分野にデタラメな競争尺度を持ち込んだからではないか。この点を熟慮することなく、さらなる競争原理を持ち込むのは拙速にすぎるのではないかい)
・地域、保護者、学校が一体となって教育方針を決めていく「コミュニティ・スクール(=学校運営協議会制度)」を4 年以内に2 校新設(指定)します
(地域住民の代表者である市長がこれまで以上に権限と責任を持てるように「教育委員会」を改革して、地域住民が中心となる「コミュニティ・スクール」をつくり…とマニフェスト前文に記してあるが、文科省―教育委員会―の縦割行政のかわりに市長に権限が集中するなら、何のことは無い、管理者が変わるだけではないか。傍目には教育問題の元凶は、過度の統制と競争原理(によるアノミーの蔓延)であるように思え、これに手を付けない限り友好な教育施策は講じられないように思えるが)
・「萩谷総合公園」内に宿泊施設を整備し…
・市役所新庁舎のワン・フロアーをぶち抜き「市民の城『高槻城』再建準備フロアー」とします。
(ただの箱物行政じゃないか。こんなことに金かけるなら、たとえばホームレスに簡易住居や職業訓練を提供するほうが「社会的弱者を支援する仕組みの確立 」にふさわしい施策なんじゃーないかい。「21世紀は知価社会」と数十年前から言われ続けているが、人材投資を後回しにしてまでこのような箱物に金をかけようとするのは理解に苦しむ。第一社会的弱者にしてみりゃ、「独立独歩」の機会すら極端に限られてきていることが、格差社会最大の問題であるように思えるのだが)
・年間30 回以上のタウンミーティングを市長が出席して実施します。
(オイオイ、小泉の受け売りじゃないか。受け売りまではよしとしても、頼むからヤラセまでは模倣しないでちょーだいな)
----------------------------------
ほかにも突っ込みどころが多々あるマニフェストだが、いーかげんうんざりなのでこのあたりで。全体的な印象としては、以前読んだ同地域の国会議員センセイのマニフェスト(下記リンク参照)と同じで、(お二方とも「名門」男子校で有名大学合格に血道あげたせいなのか?)何か肝心な勉強をおろそかにして基礎が抜け落ちたままになったのか、社会の現実を直視しようとせず(競争原理導入が何をもたらしたかなど、21世紀のアメリカを見てりゃ誰でもわかるはず)、社会の現実と新人候補の政治目標や理念、マニフェストが「木を見て森を見ず」「局所最適・全体崩壊」的にバラバラになっているんじゃおまへんか、というのが一読した限りでの感想である。