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Re: れんだいこのカンテラ時評359【提言9、マルクス主義的階級闘争論を見直し、搾取(分配)と雇用と社会貢献の総合的見
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投稿者 こげぱん 日時 2008 年 1 月 25 日 23:07:11: okIfuH5uFf.Lk
 

(回答先: Re: れんだいこのカンテラ時評359【提言7、左派運動内の暴力主義を否定し、党内党外の競り合い運動に転換せよ】 投稿者 こげぱん 日時 2008 年 1 月 25 日 23:05:50)

【提言9、マルクス主義的階級闘争論を見直し、搾取(分配)と雇用と社会貢献の総合的見地で企業活動を見直せ】

 日本左派運動に対する提言1で、民族主義的土着型運動を指針させ、提言2で、戦後憲法及びその法秩序の評価の理論的見直しにより護持成育発展を指針させ、提言3で、国有化経済理論を否定し、市場性社会主義経済論への転換を指針させ、提言4で、日本左派運動用語から統一戦線論を棄却し、共同戦線論に転換させよを指針させ、提言5で、党中央権限集中制論を否定し、機関運営主義権限分権制論に転換せよを指針させ、提言6で、暴力革命論の暴力、プロレタリア独裁の独裁概念を見直し、哲学的政治概念として理解せよを指針させ、提言7で、左派運動内の暴力主義を否定し、党内党外の競り合い運動に転換せよ、提言8として、戦後ハト派政治の総帥田中角栄政治を再興せよを指針させた。次に提言9として、「マルクス主義的階級闘争論を見直し、搾取(分配)と雇用と社会貢献の総合的見地で企業活動を見直せ」を指針させる。これも議論を呼ぶところであろう。

 日本左派運動検証の大詰めは、マルクス主義的階級闘争論の見直しに向かわねばならない。一体、マルクス主義的階級闘争論とそれに基づく搾取論は真に科学的なのだろうか。それがプロレタリアートの解放理論である事は分かるが、我々は、これに依拠せずんば闘うイデオロギー及び理論を創出できないのだろうか。これを思案して見なければならない。

 思うに、マルクス主義的階級闘争論は、「頭で逆立ちしていヘーゲル式観念弁証法を足で立つ唯物弁証法というまともなものにした」と弁じているが、にも拘らず、ヘーゲル的弁証法の概念主義に拘った思弁的なもので、社会の実態分析には役立たないというかむしろ危険邪道ものではなかろうか。

 歴史と云うものは世代間の積み重ねであり、社会構成上の階級、階層、身分につき互いに対立、抗争しつつ社会の成熟度に応じたある種の合理的な拮抗で調和しているとみなされるべきできなかろうか。資本制的搾取は、それを得手とする特殊な勢力が特殊なイデオロギーに基き導入扶植した特殊な生産及び分配手法であり、人類史の必然的行程としての社会法則では無いのではなかろうか。れんだいこは、こう考えるべきだと思うようになった。こう考える事により、誰と何を争うのか闘うのかがはっきりするように思っている。

 彼らの魔手が伸びないところでは概ね君主制であろうが封建制であろうが共和制であろうが民主制であろうが、近代科学及びそれに基く生産は、今よりはずっとましなそれなりの分配システムを組み込んでの秩序を形成している、いたはずで、資本主義制はその伝統を過度に捻じ曲げて守銭奴化しているとみなすべきではなかろうか。

 近代科学に基く生産力の発展は、分け前として人民大衆に福利を享受させるべきところ、資本主義制によって資本の増殖に次ぐ増殖へと回転し、生産力の余剰は上層部の奢侈に変形的に費消され、下層階級が強力的に相変わらずの貧困にひしめく制度に意図的に落とし込められており、社会的登用制さえもがかっての時代より合理的でなくなっているのではなかろうか。生産力から見て食えなくはないのに食えない事態が発生しているのおかしいのではなかろうか。ここに社会的不満が発生し、その解決能力に応じて改良改革なり革命なり回天が必要とされているのではなかろうか。

 資本主義的近代産業制は、資本家と労働者の二大階級を生み、その間に様々な階層を作っているが、搾取論で説明するのは矮小ではなかろうか。階級差は社会の発展と共に必然的に生み出されるが、これを資本主義制的に整序するのか近代産業制的に整序するのかが問われており、両者は別物なのではなかろうか。近代産業制を資本主義制にせしめているものを疑惑せねばならないのではなかろうか。

 我々が考察すべきは、資本主義的近代産業制ではない社会主義的近代産業制の在り方であり、マルクス的な搾取論のみならず労働論、雇用論、機能論、社会的貢献論その他の見地からの総合的把握が必要なのではなかろうか。要求されるのはその社会の発達の程度に応じた合理的在り方ではなかろうか。

 マルクス主義以来の左派運動が金科玉条する資本家=悪、労働者=善とする扁平な理論ではこの問題が解けず、太刀打ちできないのではなかろうか。近代産業制の果実からもたらされる労働論、雇用論、機能論、社会的貢献論その他の論を創造する事により、今よりはずっとましな労働運動、政治運動が生み出されるのではなかろうか。これを体制内化させず常に目線を高くする左派運動が望まれているのではなかろうか。

 れんだいこが思うに、労働者階級及び個々の労働者は、俗流マルクス主義の諸理論に拠って擁護されていると同時に却ってスポイルされている面がありやしないか。真っ当な労働意欲、自己啓発、能力、責任を育てる事に背を向けすぎていやしないだろうか。そういう風に仕向けられているのであろうが。その裏返しで、経営者ないしは事業体に対して不当に搾取者視し、事業意欲、能力、責任を育てる事に背を向けすぎていやしないだろうか。

 考えてみれば、党派運動も一種の事業であり、党員及び指導者はその事業の主体者である。その意味では党派運動を能く為す者は経営者に近い。逆に云えば、事業者は或る意味で党派運動を為している感があり、意識的には革命家であるかも知れない。つまり、日本左派運動が敵視している経営者の方がよほど革命的な面があるという背理がある。れんだいこのみならず多くの者が生活体験からそういうことを学んでいるのではなかろうか。

 そういうことも含め、日本左派運動が依拠したマルクス主義理論が何の役にも立たないところから無視され始め、今や化石理論になりつつあるように思われる。れんだいこは、さりながらマルクス主義の良質面を救い上げ、これと他の諸理論との総合による現代的人民大衆解放理論を創造せねばならないと考えている。学問が学問に値するものでなければならないと考えている。学んで却って馬鹿になるような学問が主流化しつつあるが、それらとは叉別系の学問を起こす必要があるのではなかろうか。一歩後退し二歩前進していくべきできなかろうか。

 以上より、「マルクス主義的階級闘争論を見直し、搾取(分配)と雇用と社会貢献の総合的見地で企業活動を見直せ。これを第9指針とする。これを第1指針の民族主義的土着型運動、第2指針の戦後憲法秩序をプレ社会主義のそれと認識し護持成育せしめる運動、第3指針の切り開く社会像として社会主義的国有化理論を否定し、市場性社会主義経済論に転換せよ。第4指針の統一戦線論を否定し、共同戦線論に転換せよ。第5指針の左派運動内の暴力主義を否定し、党内党外の競り合い運動に転換せよ、第6指針の暴力革命論の暴力、プロレタリア独裁の独裁概念を見直し、哲学的政治概念として理解せよ、第7指針の左派運動内の暴力主義を否定し、党内党外の競り合い運動に転換せよ、第8指針の日本左派運動は、戦後保守主流派のハト派政治を再興せよ。戦後ハト派政治の総帥田中角栄政治を再興せよと結びつけよ」を指針させる。これを「第9提言」としておく。

 一応以上で、「日本左派運動に対するれんだいこ提言完結」とする。れんだいこの目下の思想状況を吐露した。反応を聞かせてもらえば有り難い。

 2008.1.22日 れんだいこ拝

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