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gataro が小学校にまだ通っている頃、朝鮮戦争が勃発し、戦争に金属が必要なものだからたちまち金偏(かねへん)景気が巻き起こった。その頃学校から帰ってくると「焼け跡」などに一目散に走っていって古鉄拾いに精を出したものだった。金気(かねけ)のものを古鉄屋に持って行くといくらでも買ってくれたからだ。古鉄屋から帰ってくるときには、わずかばかりだが換金した小遣い銭を手にして、やっと紙芝居を「タダ見」せずに見られるぞと心躍らせたものだった。
当時一番珍重されたのは「アカ」つまり銅だった。不届きものが夜陰に紛れて関西電力の電柱によじ登って電線を盗むということがよくあった。絶縁に失敗してあえなく感電死する不運な奴もいたが、これこそ「自己責任」の自業自得というものだろう。ボクの友人の弟は大人たちに混じって大阪城の射撃訓練場で薬莢を拾っていて、補導されたりもした。開高健描く「アパッチ族」そのものだ。
最近も、溝蓋の鉄板や鉄の門扉が盗まれたり、電線ほか工事用の資材が盗まれる事件が後を絶たないようである。きっと海外からの需要があるからだろう。年が変わってからで恐縮だが、沖縄ではこんなケチなニュースが ⇒
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http://www.okinawatimes.co.jp/day/200712311300_03.html
無料求人誌 大量持ち去り/妙手なく悩む業者(沖縄タイムス)
ご自由に、でも一部ずつ取って―。県内で花盛りの無料求人誌が、「古紙」として換金するため大量に持ち去られる事例が続発している。スーパー店頭の棚からトラックや台車で運び出す大胆な行動も。発行企業は「必要な人に情報が届かない」と対策を練るが、もともと無料なだけに警察も対処しにくく、決め手はないのが現状。古紙相場の高騰、家庭ごみ持ち去り禁止の条例化が生んだ思わぬ現象に、頭を抱えている。
無料求人誌を発行する県内の四社によると、持ち去りは今年夏ごろから目立ち始めた。「現場」はスーパーの出入り口近くの棚が多く、数十部が根こそぎなくなることもあるという。
「棚を補充するアルバイトが持ち去る人を発見して問いただすと、『お前には関係ないだろう』と脅された」(求人おきなわ)
「注意したら棚に戻したが、その後すぐ近くの店でまたやっていた」(マイルストーン)
ラジカル沖縄、冒険王を含めた四社は、悪質と判断した車両の写真を撮ったり、「お一人様一部ずつ」と呼び掛けるステッカーの作成に入ったりしているが、「どこまで踏み込んで注意できるかが難しい」と悩む。
持ち去りがエスカレートしている背景には、原油高騰などに伴う古紙の値上がりがあるとみられる。あるリサイクル企業によると、一年前に比べて一・五倍のキロ当たり十五円前後まで跳ね上がっている。
この企業には、明らかに読まれていないままの求人誌が、二トントラックに満載されて持ち込まれることも。時価で約三万円の収入になる計算だ。
「お年寄りが生活のため、というより利益追求のグループが増えた。家庭の資源ごみ持ち去り禁止が那覇市で決まったことも、フリーペーパーに流れる一因ではないか」と担当者は話す。
業界の信頼にもかかわるため、発行元の四社の危機感は強い。持ち去る人を特定できた場合には、損害賠償を求めることも検討するという。だが、一番の願いは「古紙にしないで、中身を読んで仕事を探してほしい」というところのようだ。
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