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(回答先: 小泉信三 【神奈川県立図書館】 投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 6 月 03 日 17:53:49)
[戦後共産主義批判] 小泉信三の戦後共産主義批判について 【ハッピーキャンパス】
目次
一 はじめに
二 小泉信三という人物
三 『共産主義批判の常識』について
四 『共産主義批判の常識』執筆に至る背景
(一)小泉の思想背景
(二)当時の時代背景
(三)まとめ
五 小泉信三の戦後共産主義批判の意義
(一)小泉の論点
(二)小泉批判について
(三)まとめ
六 むすび
本文の内容一部
小泉信三は慶應義塾の元塾長や今上天皇の皇太子時の教育係(東宮職参与)等、教育者として名高いが、本職は経済学者・政治学者であり、戦前においては新古典派、特にリカードの研究や社会思想史の研究が有名で、戦後塾長退任ののち、論壇において活発な文筆活動を展開した(1)。小泉の戦後における論調の中では、敗戦直後から展開された共産主義批判と、講和問題における多数講和論(単独講和論)が有名で、それぞれ論壇でも注目され、また現実の政治や社会にも影響を及ぼしている。講和問題については当時から全面講和論との対峙という形の「講和論争」という観点でかなり取り上げられている(2)が、その一方で、講和問題の理論的前提ともいうべきものであり、また当時の人々に広く読まれた共産主義批判については、その内容や意義等について、研究や評価はさほどされていなかったのが現状である。特に、冷戦終結、ソ連崩壊といった共産主義諸国の破綻を目の当たりにした現在から考えると、すでに戦前からマルクス理論の問題点を指摘し、戦後も一貫してマルクス主義理論とソ連共産主義を批判しつづけた小泉の慧眼については、あらためて注目されるべきであろう。
本稿においては、小泉の共産主義批判、特にその最も広く読まれ、代表作とされている『共産主義批判の常識』を中心に、それに続くいわゆる「共産主義批判三部作」や、それに対する論評・反論等の論文を軸として、その中で当時の時代状況から考えられる小泉の気概、そしてなぜ「共産主義批判」というその主張に至ったのかという思想背景について考えたい。そして、最後には小泉の戦後共産主義批判の意義にまで触れたい。
参考文献
『小泉信三全集』文藝春秋、一九六七年―一九七二年
小泉『私とマルクシズム』初版序、全集第十巻
宮川「『共産主義批判の常識』について」『資本論研究』一九四九年七月、五九頁。
宇野「小泉信三氏のマルクス批評」『展望』一九五〇年三月
猪木「共産主義の真理と誤謬」『思索』一九四九年八月
大内兵衛・向坂訳『マルクスエンゲルス共産党宣言』岩波文庫、一九五一年
向坂「マルクスと小泉信三」『朝日評論』、一九四九年九月
中村「読書と思想の遍歴(その三)」『新文明』一九五三年十一月
資料に関する案内
大学の卒業論文です。
今上天皇の教育役として有名な小泉信三ですが、経済学者・思想家として戦前戦後を通しマルクス主義を厳しく批判していたことは再注目されてしかるべきだと思います。
http://www.happycampus.co.jp/data/data_view.hcam?no=725&br_code=2
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