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「拉致問題、状況厳しい」 平壌宣言5年で有本さん【神戸新聞】
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000627538.shtml
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2007/09/16
北朝鮮が日本人拉致を初めて認め、日朝平壌宣言に署名してから17日で丸5年。神戸出身の拉致被害者、有本恵子さんの母嘉代子さん(81)は、娘の生存を信じて拉致問題の解決を訴え続けるが、今のところ進展はみられない。米国が北朝鮮に対する姿勢を軟化させる中、「状況は厳しくなっている」と、夫の明弘さん(78)とともにいら立ちを募らせる。
同宣言に署名した小泉純一郎前首相による日朝首脳会談では、恵子さんらは「死亡」と伝えられた。四年後に拉致問題を最重要課題に掲げた安倍政権が誕生し、経済制裁を発動した。嘉代子さんは「進展はなかったが、経済制裁以外に道はない」と強調する。
その安倍首相が十二日に突然、退陣を表明し、ショックを受けた。米国が北朝鮮に接近しつつある現状に、「北朝鮮は日本を相手にしていない。この問題はアメリカが協力してくれないとうまくいかない」と困惑する。
同じ拉致被害者、横田めぐみさんの母、早紀江さんとは「母親同士、腹を割って話せる」といい、よく電話をかけ合う。「とにかく体に気をつけて頑張ろうね、と話している」
二年ほど前から両足が弱くなってきたのを感じているが、支えになっているのは、街頭や電車の中で声をかけてくれる見知らぬ人の励ましだ。
「恵子に伝えたいのは気持ちをしっかり持って暮らしてほしいということ。希望だけは捨てないでほしい。私も動ける限り、問題解決のために活動したい」
(森 信弘)